監査法人でのキャリアに一区切りをつけ、次のステップを模索している人も多いのではないでしょうか。
公認会計士は転職市場において高い需要があり、事業会社・コンサルティングファーム・金融機関など、選べる転職先の幅が広いのが大きな強みです。
一方で、選択肢が多すぎるからこそ「どこに転職すればいいのか」と迷ってしまう人も少なくありません。
本記事では、監査法人からの転職先として代表的なキャリア、転職先ごとの年収比較、転職先の選び方、年代別の傾向について詳しく解説します。
編集部転職先の選び方や年収の目安まで詳しく解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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監査法人から転職する理由
監査法人から転職を考えるきっかけは人それぞれですが、よく聞かれる理由はおおむね3つのパターンに集約されます。
自分の転職理由がどれに当てはまるかを整理しておくと、転職先を選ぶ際の軸が定まりやすくなります。
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ワークライフバランスを改善したい
上場企業の監査を担当すると、決算期や年度末に業務が集中し、深夜残業や休日出勤が続くことも珍しくありません。
こうした働き方が長期間続くと、心身の負担が大きくなり、疲弊を感じやすくなります。
転職先としては、事業会社の経理・財務部門や中小監査法人が挙げられます。
これらは監査法人と比べて残業時間が抑えられる傾向にあり、ワークライフバランスを重視する人に選ばれやすい選択肢です。
なお、監査法人の繁忙期は3月決算のクライアントが集中する4月〜5月下旬です。



そのため、転職活動は比較的落ち着く10月〜12月に進めると、余裕を持って動きやすくなるでしょう。
キャリアの幅を広げたい
監査法人では会計・財務の専門知識を深く習得できる一方で、業務の範囲が監査に限定されがちです。
「より経営に近い仕事がしたい」「M&AやFASの分野に携わりたい」といった思いから、キャリアの可能性を広げるために転職を考える人も少なくありません。
加えて、監査法人ではマネージャーやパートナーへの昇進競争が激しく、将来のキャリアパスに不安を感じるという声もあります。
こうした背景から、コンサルティングファームやFAS、事業会社の経営企画など、より幅広い業務に関われるポジションへ転じる公認会計士が増えているのが現状です。
監査法人でのM&A関連エンゲージメントや内部統制の経験は、FASや事業会社の経営企画で高く評価されます。



自分がどんな経験を持っているかを棚卸しすると、転職先の候補が絞り込みやすくなります。
クライアントに直接貢献できる仕事がしたい
監査法人の業務は、クライアント企業に対して第三者として監査意見を表明する立場であるため、一定の距離感が生まれやすい側面があります。
そのため、「クライアントの課題を直接解決したい」「経営者のパートナーとして深く関わりたい」と考え、転職を検討する会計士も少なくありません。
こうした志向を持つ人の転職先としては、税理士法人・会計事務所やコンサルティングファームが挙げられます。
税理士法人では税務顧問として経営者と密に関わることができ、コンサルティングファームでは経営課題の解決に直接携われる点が魅力です。
このように「誰のために、何のために仕事をしているのか」を実感しやすい環境を求めて転職するケースは一定数見られます。
選考では「監査が嫌だった」といったネガティブな表現ではなく「より価値提供できる仕事に挑戦したい」という形で言語化しておくと、評価されやすくなるでしょう。



また、「クライアントへの貢献」を軸とした転職理由は、面接においても前向きな動機として評価されやすい点がメリットです。
公認会計士の転職は最強と言われる理由
公認会計士は「転職市場最強」と呼ばれることがありますが、それには明確な理由があります。
ここでは、会計士が転職において他の職種と比べて有利な点を2つの観点から整理します。
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転職市場での需要が高い
会計監査の厳格化や企業のグローバル化が進むなかで、公認会計士の資格・経験を求める企業は年々増加しています。
上場企業の経理・財務部門では「監査対応ができる人材」として高く評価され、コンサルティングファームや金融機関でも即戦力として迎えられるケースが多いです。
特に、IPOを目指すベンチャー企業では上場準備のために会計士経験者を積極的に採用しており、採用ニーズは常に高い水準にあります。
需要が安定して高いため、転職活動を始めてから内定を得るまでのスピードが比較的早い点も、会計士の転職が「有利」と言われる理由の一つです。
組織内会計士(企業に勤める公認会計士)の数は近年急増しており、事業会社での会計士活躍の場は着実に広がっています。
選べる転職先が幅広い
公認会計士が監査法人から転職できる先は、経理・財務・経営企画といった事業会社のポジションから、FAS・コンサルティングファーム・投資銀行・PEファンドまで多岐にわたります。
同じ会計スキルを持っていても「ワークライフバランスを重視したい人」には経理や中小監査法人が向いており、「やりがいや年収を追求したい人」にはFASや戦略コンサル、PEファンドが適しています。
このように、自身の優先順位に応じてキャリアの方向性を選べる点は、公認会計士の大きな強みといえるでしょう。
「転職先が多すぎて迷う」と感じる人も少なくありませんが、見方を変えれば、それだけ自分に合った環境を見つけやすいということでもあります。
一方で、選択肢が多いからこそ「とりあえず内定が出たから」という理由で転職先を決めてしまうと、後悔につながりやすい点には注意が必要です。



どのような働き方・やりがい・年収を実現したいのかを事前に整理しておくことで、納得のいく転職を実現できるでしょう。
監査法人からの転職先一覧
監査法人から転職する際に選ばれることの多い転職先を、以下に分類して解説します。
それぞれの特徴や向いている人が異なるため、自分のキャリアプランと照らし合わせながら読み進めてみてください。
- 事業会社(経理・財務・経営企画)
- コンサルティングファーム
- FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)
- 税理士法人・会計事務所
- 金融機関(投資銀行・PEファンド)
- ベンチャー・スタートアップのCFO
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事業会社(経理・財務・経営企画)
監査法人出身の会計士にとって、人気な転職先が事業会社の経理・財務・経営企画部門です。
上場企業では監査対応の経験を持つ人材が重宝され、即戦力として評価されやすい傾向があります。
特に経理・財務では、財務諸表の分析力や監査基準への理解がそのまま活かせるため、未経験でも転職しやすい職種です。
経営企画への転職を目指す場合は、財務会計の知識に加えて、特定業界のビジネス知識やM&Aに関わった経験があると選考で有利に働きます。
残業時間が監査法人より少ない企業も多く、ワークライフバランスの改善を求める人に向いている転職先といえます。



「長期的に経営に関わりたい」という人には、経営企画を視野に入れた事業会社転職がおすすめです。
コンサルティングファーム
監査法人からコンサルティングファームへの転職は、公認会計士としてのキャリアの幅を大きく広げる選択肢の一つです。
特にFASを手がけるファームとの親和性が高く、事業再生アドバイザリーといった業務に監査経験が直接活かせます。
一方で、戦略コンサルは企業会計のスキルを活用するシーンが限られており、地頭と論理思考力が重視されるため、監査法人出身者にとって未経験での転職難易度はやや高めです。
財務系コンサルやM&Aアドバイザリーを軸にしたファームを選ぶと、監査経験を活かしながらコンサルタントとしてのキャリアを築きやすいでしょう。
コンサルへの転職を目指すなら、BIG4系のアドバイザリー部門は監査法人出身者に馴染みやすい環境です。



監査法人での人脈を活かしたインフォーマルな情報収集も、転職活動で大きく役立ちます。
FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)
FASは監査法人出身の会計士にとって転職先として人気が高い一方「やめとけ」という声が上がることもあります。
その主な理由は、業務の激しさにあります。
- プロジェクト単位で業務が動くため、繁閑の波が大きい
- 監査法人と同等かそれ以上の残業が生じるケースがある
- クライアントの要求水準が高く、プレッシャーが大きい
「やりがい」や「年収」だけを見て転職すると、入社後に残業の多さや業務プレッシャーに想定以上の負担を感じ、後悔するケースも少なくありません。
一方で、財務DD・バリュエーション・M&Aアドバイザリーなど会計士の専門性が直接活かせる領域であり、やりがいも大きい転職先です。
監査法人での主査経験やM&A関連エンゲージメントへの関与経験がある方は転職しやすく、大手FASでは30代前半で年収900万円前後も視野に入ります。
「成長・年収・やりがいを優先できる」という軸が明確な人に向いているでしょう。
| 転職前に確認すべきポイント | 具体的な内容 |
|---|---|
| 平均残業時間 | プロジェクト繁忙期の残業実態 |
| 担当業務の範囲 | 財務DD・バリュエーション・事業再生など、どの領域を担うか |
| 組織の雰囲気 | OB・OG訪問や転職エージェント経由で情報収集する |
| キャリアパス | マネージャー昇格の目安・パートナーへの道 |
転職エージェントを活用すると各社の残業実態・昇進スピード・社風といった内情を詳しく教えてもらえるケースがあるため、求人票だけでなく積極的に情報収集してみてください。



FASは独立系とBIG4アドバイザリー系でカルチャーが大きく異なります。
税理士法人・会計事務所
公認会計士は所定の要件を満たすと税理士登録できるため、税理士法人・会計事務所への転職も有力な選択肢です。
税務顧問を中心に、中小企業から大手企業まで幅広いクライアントを対象に税務・財務コンサルティングを行うことができ、経営者との距離が近い点が大きな魅力です。
監査法人と比べると年収が下がりやすい傾向はありますが、その後の昇給率は高く、将来的に独立を視野に入れている人にとってはファーストキャリアとして有効な選択肢といえるでしょう。
所長が公認会計士の事務所であれば、FASや監査業務を兼ねているケースもあり、税務以外の経験も積みやすい環境が整っています。
大手税理士法人(BIG4税理士法人)では外資系クライアントを担当する可能性も高く、英語力を活かしたい人にも向いています。



転職先を選ぶ際は、どの業界・規模のクライアントを担当するかを確認すると、入社後のミスマッチが防げるでしょう。
金融機関(投資銀行・PEファンド)
投資銀行やPEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)は、公認会計士の転職先のなかで年収水準が最も高い部類に入ります。
投資銀行では財務モデリングや企業評価・資金調達といった高度な業務を担い、PEファンドでは投資先企業の成長を支援しながら大きなやりがいを得られます。
一方で、語学力(特に英語)や財務モデリングのスキルが求められるケースが多く、転職難易度はほかの選択肢より高めです。
ワークライフバランスの面では厳しい環境が多いため、「年収・やりがい・キャリアの幅を最大化したい」という強い意志を持った人に向いている転職先といえます。
PEファンドは金融系キャリアのゴールとも言われますが、まずFASや投資銀行で経験を積んでから転職するルートが一般的です。



いきなりPEファンドを狙うより、段階的なキャリア形成を意識する方が現実的です。
ベンチャー・スタートアップのCFO
上場を目指すベンチャー企業では、IPO準備を担う管理部門の整備が急務となっており、監査法人出身の公認会計士に対する採用ニーズが高い状況です。
CFO候補や管理部門責任者として採用されるケースが多く、経理業務全体のマネジメントから内部統制の構築・有価証券報告書の作成まで幅広く携わることができます。
管理部門責任者クラスで年収800万円前後〜1,000万円、CFO等の経営メンバークラスでは1,200万円前後の水準も見られます。
ストックオプションによる大きなリターンも期待できる一方、企業の成長ステージによっては安定性が低いリスクもあるため、応募前に企業の資金調達状況や成長性をしっかり確認しておくことが重要です。
IPOエンゲージメントで主査を経験した人や、上場準備関連の業務に関わった人はベンチャーCFOへの転職で特に高く評価されます。



「会社を一緒に作っていく感覚」が好きな人に向いている転職先です。
転職先ごとの年収比較|監査法人からどう変わる?
監査法人から転職した場合、年収がどう変化するかは多くの人が気になるポイントではないでしょうか。
転職先によって年収の傾向が異なるため、以下に整理します。
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年収が上がりやすい転職先
転職後に年収アップが期待できる転職先としては、主にPEファンド・戦略コンサル・経営企画・FAS・投資銀行・ベンチャーCFOが挙げられます。
| 転職先 | 年収水準の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| PEファンド | 900万円〜 | 金融系最高水準。転職難易度も高め |
| 戦略コンサル | 900万円〜 | 年収・キャリアの幅ともに最大級だが激務 |
| 経営企画 | 800万円〜 | M&A・予算管理など会計知識が活かせる |
| FAS | 700万円〜900万円 | 監査経験を直接活かしやすく転職しやすい |
| 投資銀行 | 750万円〜 | 英語力・財務モデリングスキルが必要 |
| ベンチャーCFO | 800万円〜1,200万円 | SOによる追加リターンが期待できる |
大手監査法人(BIG4)の監査部門から転職する場合、ほとんどのケースで年収は維持または上昇する傾向があります。
年収アップを重視する人は、まず転職エージェントに現在の年収を伝えたうえで、目標水準に届く求人を紹介してもらうのが効率的です。
転職エージェント経由で応募すると、内定後に年収交渉を代行してもらえるケースがあります。



自分で交渉するより高い水準で決着することも多いため、積極的に活用してみてください。
年収より働き方を重視するなら
年収よりもワークライフバランスや安定性を優先したい場合は、事業会社の経理・財務や中小監査法人が適した転職先です。
税理士法人・会計事務所については、転職直後は年収が下がりやすい傾向があります。
しかし、将来の独立を見据えたキャリア形成という観点では有効な選択肢となります。
| 転職先 | 働き方の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 事業会社(経理・財務) | 残業少なめ・安定志向 | WLB改善を求める人・家庭を優先したい人 |
| 中小監査法人 | BIG4より残業少なく柔軟 | 監査を続けたいが環境を変えたい人 |
| 税理士法人・会計事務所 | クライアントとの距離が近い | 独立志向がある人・税務に特化したい人 |
「年収を下げてでもワークライフバランスを整えたい」という人にとっては、事業会社への転職が向いている可能性があります。
年収・働き方・やりがいのどこに優先順位を置くかによって、最適な転職先は大きく変わります。
まず自分の軸を明確にしてから動き出しましょう。
年収と働き方はトレードオフになりやすい傾向がありますが、事業会社の経営企画や上場ベンチャーのCFOは、年収と働き方の両立がしやすいポジションとして注目されています。
監査法人から転職先を選ぶ際のポイント
転職先の候補が多い公認会計士だからこそ、選び方に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ここでは、後悔しない転職先選びのために押さえておきたい4つのポイントを解説します。
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転職でかなえたいことを明確にする
「なんとなく転職したい」という状態で動き始めると、複数の内定を得たとしてもどれを選べばよいか分からなくなりがちです。
転職活動を始める前に、「年収アップ」「ワークライフバランスの改善」「やりがい」「キャリアの幅」といった軸のなかで、自分が最も優先したいものを1〜3つ絞っておくのが効果的です。
特に監査法人からの転職は、多くの人にとって初めての転職になるケースが多く、転職先に過大な期待を抱いてしまいミスマッチが起きやすい側面があります。



転職理由と転職で実現したいことを言語化しておくことで、求人選びの判断基準が明確になり、転職後の後悔を大幅に減らせるでしょう。
キャリアの棚卸しをする
転職活動では「自分に何ができるか」を客観的に示せるかどうかが、選考結果を大きく左右します。
監査法人での業務経験のなかで培ったスキルを整理し「上場エンゲージメントでの主査経験」「IPO準備支援の経験」「M&A関連監査への関与」など、具体的な実績として言語化しておきましょう。
会計・監査スキルだけでなく、PCスキルや語学力、プロジェクト管理経験なども棚卸しの対象です。
一見、転職先と無関係に思えるスキルが意外な強みになることも少なくありません。



まとめた内容をもとに、どの転職先で自分の経験が最も活かせるかを検討してみましょう。
転職後のキャリアパスを見据えて選ぶ
転職直後の待遇だけでなく「その転職先でどんなキャリアを積めるか」という長期的な視点を持つことも重要です。
例えば、税理士法人への転職は入社直後の年収こそ下がりやすいですが、将来的な独立に向けた税務スキルと顧客基盤を築けるという強みがあります。
一方、FASやコンサルティングファームはマネージャー・パートナーへの昇進ルートが開けており、長期的に高い報酬水準を維持しやすいです。



「5年後・10年後にどんなキャリアを歩んでいたいか」をイメージしたうえで転職先を選ぶと、後悔しにくくなります。
求められるスキルが自分に合っているか確認する
転職先ごとに求められるスキルや適性は異なります。
経理・財務では数字の正確さと細かいマネジメント能力が求められる一方、コンサルではクライアント対応力と問題解決のスピードが重視されがちです。
ベンチャーCFOを目指す場合は、財務戦略の立案や資金調達スキルに加え、経営者視点での意思決定能力も必要となります。
自分の強みと転職先に求められる適性が合っているかを事前に確認しておくと、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
「自分に合った転職先が分からない」という場合は、会計士に強い転職エージェントへの相談が最も効果的です。



現職の経験を整理したうえで、客観的な視点からキャリアプランを提案してもらえます。
【年代別】監査法人からの転職傾向
転職先の選び方は、年齢・年代によっても変わってきます。
ここでは20代・30代・40代それぞれの転職傾向と、選ばれやすい転職先を整理します。
20代の転職先
20代の会計士は、経験年数が浅くてもポテンシャル採用が効きやすく、ほぼすべての転職先が選択肢に入ります。
バイタリティが求められるFASやベンチャーCFO・投資銀行なども十分に狙えるため、「やりがい重視」で転職先を選びやすい時期といえます。
ただし、経験年数が浅い場合は転職先の環境や業務内容についての情報収集が不足しがちです。
「内定が出たから」という理由だけで転職先を決めてしまうと、入社後に想定外の状況に直面するかもしれません。
OB・OG訪問や転職エージェントを通じた情報収集を丁寧に行ったうえで転職先を選びましょう。
20代のうちにバイタリティを必要とする仕事を経験しておくと、30代以降のキャリアに大きく役立ちます。



若いうちはある程度の激務を受け入れてでも、成長できる環境に身を置くことで、後々の市場価値を高められる可能性があります。
関連記事:20代ハイクラスにおすすめの転職エージェント17選!難易度や必要なスキルを解説
30代の転職先
30代になると、結婚・育児・住宅購入といったライフイベントを意識するようになり、ワークライフバランスと年収・キャリアアップの両面を重視する傾向が強くなります。
監査法人での実務経験を5〜10年程度積んだ30代の会計士は転職市場での評価が高いため、事業会社・中小監査法人・コンサルティングファーム・FASなど幅広い選択肢が開けているでしょう。
FASや戦略コンサルへの転職は、30代前半までに経験しておくと有利とされています。
30代後半に差し掛かると激務系の転職先では体力的な負担が大きくなるため、早めに動くことが重要です。
「転職したいけど何がやりたいのか分からない」という人は、会計士専門の転職エージェントへの相談を検討しましょう。



自分に合ったキャリアパスを提案してもらうことで、進むべき道がはっきりするかもしれません。
関連記事:30代ハイクラス転職を成功させるポイントとは?転職実情と合わせて解説
40代の転職先
40代になると、20代・30代のような大きなキャリアチェンジは難しくなりますが、これまでの実績とスキルを活かした転職は十分に可能です。
同業界内でのキャリアアップは引き続き期待できる一方、異業種・未経験職種への転職は選択肢が絞られてきます。
ワークライフバランスを重視したい40代には、事業会社の経理・財務や中小監査法人が特に向いています。
中小監査法人はBIG4より働きやすい環境のケースが多く、残業も少なめで本質的な業務に集中しやすいのが特徴です。
会計事務所・税理士法人も独立を視野に入れた選択肢として引き続き有効で、着実なキャリア形成が期待できます。
職務経歴書の作り込みには特に時間をかけ、過去のプロジェクトで残した具体的な成果を数字で示せるよう準備しておきましょう。



40代の転職活動では「経験×実績」の説得力が重要です。
関連記事:40代ハイクラス転職の実情は?年収傾向・成功のコツを解説!
監査法人からの転職に適したタイミングはいつ?
「いつ転職活動を始めるべきか」は、監査法人からの転職を考える際に多くの人が悩むポイントです。
タイミングを誤ると転職活動と繁忙期が重なり、準備が十分にできないまま選考に臨むことになりかねません。
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監査法人を2〜3年で辞めるのはアリ?
結論から言えば、監査法人を2〜3年で辞めること自体は転職市場でそれほど大きなマイナスにはなりません。
ただし、2〜3年の経験ではできることに限りがあるため、転職先の選択肢がやや狭まる点は意識しておく必要があります。
特にFASや事業会社への転職では、「主査(インチャージ)経験があるか」が評価の分岐点になるケースが少なくありません。
一般的に主査は入社3年目前後から任されることが多いため、可能であれば主査経験を1〜2件積んでから転職活動に臨む方が、選考で有利になりやすく転職後の年収水準も高くなる傾向があります。
「今すぐ辞めたい」という気持ちが強い場合でも、あと半年〜1年主査経験を積んでから転職活動を始めると、選択肢が大きく広がるでしょう。



焦らず自分のペースで準備を進めてください。
転職活動を始めるなら何月がベスト?
監査法人の繁忙期は、3月決算のクライアントが集中する4月〜5月下旬です。
そのため、転職活動を始める時期としては繁忙期を避けた10月〜12月、または6月〜8月が動きやすい時期です。
加えて、賞与の支給タイミングも考慮しておきましょう。
監査法人では通常6月または12月に賞与が支給されるため、賞与を受け取った直後に退職するケースが多い傾向があります。
転職活動は内定から入社まで2〜3か月かかることも珍しくありません。



「いつ入社したいか」から逆算して開始時期を決めるのが効果的です。
退職が決まったら早めに上司へ報告する
監査法人はチームで業務を進める組織であるため、退職の意思は少なくとも退職予定の3〜6か月前には伝えるのが望ましいとされています。
次のプロジェクトのアサインメントや人員配置に影響するため、早めに報告することでチームへの負担を最小限に抑えられます。
公認会計士の世界は業界が狭く、退職後も前職の同僚や上司と再び接点が生まれることは珍しくありません。
円満な退職を心がけ、引継ぎを丁寧に行っておくことが、長期的なキャリアにとっても大切な姿勢といえるでしょう。
「いつまでに辞めたいか」を明確にしてから上司に相談すると、スケジュール調整がスムーズに進むでしょう。



退職交渉は、転職先への入社日が決まってから行うのが基本です。
監査法人からの転職を成功させるポイント
転職先を選んだあとの選考・退職・入社後の流れを円滑に進めるためにも、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
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転職理由は前向きな言葉で伝える
面接では転職理由を必ず聞かれますが、「激務が嫌だった」「人間関係が辛かった」といったネガティブな表現だけで話すのはおすすめできません。
なぜなら、採用担当者に「次の職場でも同じ理由で辞めるのでは」と思われやすくなるためです。
転職理由は事実を踏まえたうえで「〇〇の経験を積みたい」「△△の分野に挑戦したい」という形で、前向きな言葉に置き換えて伝えることが重要です。
例えば「残業が多くて辛い」という理由は、「家族との時間を大切にしながら長期的にキャリアを継続できる環境を求めて転職を決意しました」と言い換えられます。
ネガティブな事実を隠す必要はありませんが、「だから何を求めているのか」という部分をセットで伝えると、面接官に好印象を与えやすくなります。
監査経験をどうアピールするか準備する
「監査の経験しかない」と感じている人でも、転職先によっては監査経験が高く評価されます。
大切なのは、自分の経験を転職先の業務と結びつけて伝えられるかどうかです。
例えば、事業会社の経理・財務では「上場企業の監査対応ができる」という点が即戦力として評価され、FASでは「財務DDや内部統制評価の実務経験」が強みになります。
自分の経験を棚卸しし、転職先ごとに「自分のどの経験が役立つか」を整理しておくことで、面接での説得力が大きく高まるでしょう。
職務経歴書は転職先ごとに内容を調整するのが基本です。



汎用的な内容よりも「この会社でどう活躍できるか」を意識したカスタマイズが選考通過率を高めるポイントです。
退職後も良好な関係を保つ
監査法人を退職した後も、かつての同僚や上司との関係は貴重な資産となります。
公認会計士の業界は思いのほか狭く、転職先や将来の独立後に前職の人脈が新たなビジネスチャンスや情報収集につながるケースが少なくありません。
そのため、退職前には引継ぎを丁寧に行い、後任者がスムーズに業務を引き継げるようサポートしましょう。



退職後も適度に連絡を取り合い、業界内でのつながりを維持しておくことが、長期的なキャリアの成功につながっていくのです。
監査法人からの転職におすすめのエージェント2選
監査法人からの転職を効率的に進めるには、会計士・管理部門に強い転職エージェントの活用が近道です。
ここでは特におすすめの2社を紹介します。
※クリックすると読みたい箇所にスキップできます
JACリクルートメント|30代・ミドルの転職に強い


JACリクルートメントは、30代以上のミドル・ハイクラス転職に強みを持つ転職エージェントです。
年収600万円以上のポジションを中心に求人を保有しており、監査法人で実績を積んだ会計士がFAS・コンサルティングファーム・金融機関などの上位ポジションに転職する際に特に力を発揮します。
コンサルタントが企業と求職者の双方を担当する「両面型」のスタイルを採用しており、採用企業の内情を踏まえた精度の高いマッチングが期待できます。



「年収アップと高いポジションでの転職を狙いたい」という30代以上の会計士に、特におすすめしたいエージェントです。
| 概要 | |
|---|---|
| サービス名 | JACリクルートメント |
| 運営会社 | 株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント |
| 公開求人数 | 29,291件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
リメディ|会計・財務領域のプロフェッショナル人材に強い


リメディは、公認会計士をはじめとした会計・財務領域のプロフェッショナル人材に強みを持つ転職エージェントです。
会計士の転職支援に精通したアドバイザーが在籍しており、監査法人からのキャリアチェンジにおいても、求職者一人ひとりの志向や経験に合わせた丁寧なサポートが受けられます。
求人は、事業会社の経理・財務ポジションに加え、FASやコンサルティングファーム、投資関連領域など幅広くカバーしているのが特徴です。
非公開求人も多く、一般には出回らないポジションに出会える可能性もあります。
そのため、「会計士のキャリアパスに詳しいアドバイザーに相談したい」「専門性を活かしてキャリアアップを目指したい」という人に向いているエージェントです。
| 概要 | |
|---|---|
| サービス名 | リメディ |
| 運営会社 | リメディ株式会社 |
| 公開求人数 | 15,000件以上 |
| 対応地域 | 全国 |
| 公式サイト | https://remedy-tokyo.co.jp/ |
監査法人からの転職に関するよくある質問
監査法人からの転職に関して、よく寄せられる疑問をまとめました。
転職先として人気が高いのはどこですか?
最も人気が高いのは事業会社の経理・財務です。
求人数が多く転職しやすいうえ、ワークライフバランスも改善しやすい点が評価されています。
やりがいや年収を重視する人にはFASやコンサルティングファームも人気が高く、独立志向のある方には税理士法人・会計事務所を選ぶケースも多くなっています。
未経験の領域に転職できますか?
十分に可能です。
監査法人出身者は財務分析力・コンプライアンス知識・論理的思考力を持つ人材として多くの分野で評価されます。
経理・財務・FAS・ベンチャーCFOなどは未経験でも転職しやすく、FASや監査法人アドバイザリー部門は監査経験が直接活かせる領域です。
転職活動の平均期間はどのくらいですか?
転職先や準備状況によって異なりますが、一般的には3〜6か月程度が目安です。
公認会計士は転職市場での需要が高いため、準備が整っていれば比較的スムーズに進みます。
繁忙期を避けて転職活動を始めると、準備に十分な時間を確保できるでしょう。
まとめ
本記事では、監査法人からの転職先として代表的なキャリアと、転職を成功させるためのポイントを解説しました。
公認会計士は転職市場において高い需要があり、事業会社・コンサルティングファーム・FAS・税理士法人・金融機関・ベンチャーCFOなど、選べる転職先の幅が広いのが大きな強みです。
一方で、選択肢が多いからこそ、「年収」「やりがい」「働き方」「キャリアパス」のどこに優先順位を置くかを事前に整理しておくことが転職の成功につながります。
転職活動は繁忙期を避けた10〜12月または6〜8月に始めるのがおすすめで、可能であれば主査経験を積んでから動き出すとより広い選択肢が開けるでしょう。
会計士専門のキャリアアドバイザーに相談しながら、最新情報と客観的な視点を取り入れて転職活動を進めると、ミスマッチのリスクを減らせます。
監査法人でのキャリアは、次のステップへの大切な土台となります。



自分の経験と強みをしっかり棚卸しし、後悔のない転職先選びに臨んでください。
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2026年1月時点





