【2025年最新版】UBS証券の平均年収は1,713万円！年代別年収や同業他社との比較も解説

UBS証券は、スイスに本社を置く世界最大手の投資銀行UBSの日本法人です。

投資銀行業務や資産運用業務において、グローバルな金融サービスを提供しており、金融業界トップクラスの待遇で知られています。

本記事では、UBS証券の平均年収の紹介や年代別・役職別の年収を解説します。

UBS証券への転職・就職を考えている方は、ぜひ本記事を参考に検討してみてください。

本記事の要点はこちら

UBS証券の平均年収は1,713万円｜同業他社との比較

UBS証券の年収水準は、外資系投資銀行として国内でもトップクラスの高年収を実現している企業です。

具体的な年収データと同業他社との比較を通じて、UBS証券の待遇レベルを見ていきましょう。

UBS証券と他社の年収を比較

企業名	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	データソース
UBS証券	1,713万円	38歳	5年	OpenWork
ゴールドマン・サックス証券	1,750万円	31歳	4年	OpenWork
JPモルガン証券	1,853万円	36歳	5年	OpenWork
モルガン・スタンレー証券	787万円	31歳	6年	OpenWork

UBS証券の平均年収1,713万円は、外資系証券会社の中でも高水準に位置しています。

外資系投資銀行業界全体で見ても、UBS証券はトップクラスの待遇を提供していることがわかります。

平均勤続年数5年という数字も、外資系企業としては標準的であり、安定したキャリア形成が可能といえるでしょう。

UBS証券における給与体系｜年代別・役職別の年収は？

ここでは、UBS証券の具体的な給与体系の仕組みについて解説します。

外資系投資銀行特有の成果連動型の報酬制度により、年代や役職に応じて大きく年収が変動します。

年代別・役職別の年収水準から、UBS証券でのキャリアパスと収入の伸びを詳しく見ていきましょう。

役職別の年収

UBS証券の役職別年収は、投資銀行業界特有の階層構造にもとづいて設定されています。

アナリストレベルでは800〜1,000万円からスタートし、アソシエイトで1,200〜1,500万円程度となるのが一般的です。

ヴァイスプレジデント（VP）クラスになると1,800〜2,500万円、ディレクターレベルでは3,000万円以上の年収を獲得することも可能です。

マネージングディレクター（MD）の最上級職になると、年収5,000万円を超えるケースもあり、実力次第で大幅な収入アップが期待できる環境といえます。

年代別の年収

年齢	平均年収	年収レンジ	月給目安
30歳	1,441万円	718〜2,893万円	120万円
35歳	1,644万円	819〜3,299万円	137万円
40歳	1,716万円	855〜3,444万円	143万円
45歳	1,772万円	883〜3,556万円	148万円

UBS証券の年代別年収を見ると、30歳で1,000万円台に到達します。

35歳では1,500万円、40代では2,000万円を超える水準となり、年功序列ではなく実力に応じた昇進・昇格が反映されているでしょう。

投資銀行業務の専門性の高さと成果への直接的な評価により、一般的な金融機関と比べて大幅に高い年収水準を実現しています。

ただし、外資系企業特有の成果主義により、個人の業績によって年収に大きな差が生まれる特徴もあります。

残業代

UBS証券では、基本的に残業代の支給制度が設けられています。

ただし、管理職クラス以上は年俸制となっており、残業代は基本年俸に含まれる形での支給が一般的です。

アナリストやアソシエイトレベルでは、時間外労働に対する残業代が別途支給されるケースも多くなっています。

投資銀行業務の性質上、プロジェクトの進行状況により長時間労働が発生することもありますが、対価は適切に支払われる仕組みです。

賞与（ボーナス）

UBS証券の賞与は、外資系投資銀行特有の成果連動型のボーナス制度が採用されています。

年間の業績評価にもとづいて支給額が決定されるため、優秀な成績を収めた場合は基本給の数倍に及ぶボーナスを受け取ることも可能です。

一般的には基本給の2〜5倍程度のボーナスが支給されるケースが多く、トップパフォーマーの場合はさらに高額なボーナスが期待できるでしょう。

隔年の業績に応じたボーナスプールと個人の評価によってボーナス額が決まる。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜フロント、金融、アナリスト、在籍3年未満、新卒入社、女性

ボーナスの支給時期は年2回（夏・冬）が基本であり、会社全体の業績と個人の成果を総合的に評価して決定されます。

成果主義のボーナス制度により、高いモチベーションを維持しながら働ける環境が整っているといえるでしょう。

各種手当

UBS証券では、基本給・賞与に加えて各種手当制度も充実しています。

住宅手当として月額10万円程度の支給があり、東京都心部での生活をサポートする体制が整っています。

通勤手当は全額支給され、出張の際の交通費や宿泊費も会社負担です。

外資系企業らしく、海外研修制度や語学学習支援制度もあり、自己研鑽に対する手当も用意されています。

男女の年収差

UBS証券では、男女間の年収格差是正に積極的に取り組んでいます。

外資系企業として実力主義を徹底しており、性別に関係なく成果に応じた評価・待遇を受けることが可能です。

管理職への女性登用も進んでおり、ダイバーシティ＆インクルージョンの観点から平等な機会が提供されています。

女性でマネージャーをやっているケースは他に比べても多いのではないかと思う。

引用：OpenWork｜女性の働きやすさ｜管理、在籍5〜10年、中途入社、男性

産休・育休制度も充実しており、女性のキャリア継続を支援する環境が整備されている特徴もあります。

結果として、同じ役職・経験年数であれば男女の年収差はほとんどない状況といえるでしょう。

UBS証券の働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

高年収で知られるUBS証券ですが、外資系投資銀行として厳しい業務環境が想像される一方で、従業員の働きやすさを支える制度も整備されています。

残業時間や離職率、福利厚生の詳細を通じて、UBS証券で働く実際の環境を確認していきましょう。

残業時間

UBS証券の月間残業時間は、部署や時期によって大きく変動します。

OpenWorkによると、平均的な残業時間は月60〜80時間程度です。

部門によりけりだが早めに帰れるところはすぐに帰れる。

遅くまでいるとなっても米系に比べたら残業時間も少ないと思う。

引用：OpenWork｜ワーク・ライフ・バランス｜管理、在籍5〜10年、中途入社、男性

投資銀行部門では案件の進行状況により月100時間を超えることもあり、繁忙期にはかなりの長時間労働が発生する可能性があります。

一方で、フレックスタイム制度の導入により、業務の効率化と働き方の柔軟性向上にも取り組んでいます。

離職率・平均勤続年数

UBS証券の平均勤続年数は約5年となっており、外資系投資銀行としては標準的な水準です。

離職率の具体的な数値は公開されていませんが、投資銀行業界全体の特徴として、キャリアアップを目的とした転職が活発に行われています。

多くの社員が数年間でスキルと経験を積み、より高いポジションを求めて他社に移籍するケースが一般的です。

業界特有のキャリア形成パターンであり、UBS証券での経験は転職市場で高く評価される傾向です。

そのため、離職率の高さは必ずしも労働環境の悪さを示すものではなく、優秀な人材の成長とキャリアアップの証拠ともいえるでしょう。

福利厚生

項目	内容
健康保険	会社独自の健康保険組合
厚生年金	厚生年金保険に加入
有給休暇	年20日間（取得率約70%）
住宅手当	月額10万円まで支給
研修制度	海外研修・語学学習支援
退職金制度	確定拠出年金制度

UBS証券の福利厚生は、外資系企業として充実した内容となっています。

特に住宅手当10万円の支給は、東京都心部での生活費負担を大幅に軽減する重要な制度です。

海外研修制度では、本社のあるスイスやロンドンでの研修機会があり、グローバルな視野を養えます。

確定拠出年金制度も導入されており、長期的な資産形成の支援体制も整っているといえます。

キャリアパス

UBS証券でのキャリアパスは、投資銀行業界の標準的な昇進ルートに沿って設計されています。

アナリスト→アソシエイト→ヴァイスプレジデント→ディレクター→マネージングディレクターという明確な階層があり、実力に応じて段階的に昇進できます。

各ステップでの昇進には通常2〜4年程度を要し、優秀な人材であればより短期間での昇格も可能です。

グローバル企業としての特徴を活かした海外拠点への異動やローテーション制度もあり、国際的なキャリア形成が期待できます。

専門性を高めるための資格取得支援制度もあり、CFA（公認財務アナリスト）等の国際資格取得も奨励されています。

UBS証券はどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

ここでは、UBS証券が高い年収を実現できる背景について解説します。

会社の事業内容や業界での立ち位置を理解することで、高年収の根拠が見えてきます。

UBS証券の企業概要から年収が高い理由、そして今後の事業展望まで解説していきましょう。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	UBS証券株式会社
本社所在地	東京都千代田区大手町一丁目5番1号
従業員数	約800人
設立	1998年
資本金	203億5,000万円
年間収入	約1,500億円（2023年度）

UBS証券は、世界最大手の投資銀行UBSグループの日本法人として、1998年に設立されました。

主力事業は投資銀行業務で、企業のM&A案件や資金調達、IPO支援などの高度な金融サービスを提供しています。

ウェルスマネジメント事業では、富裕層向けの資産運用アドバイザリーサービスを展開し、プライベートバンキング分野でも高い評価を得ています。

年収が高い理由

UBS証券が高年収を実現できる理由は、扱う案件の規模の大きさにあります。

数百億円から数千億円規模のM&A案件や大型の資金調達案件を手がけており、そこから得られる手数料収入が高額になるためです。

また、グローバル企業としてのブランド力により、日本の大手企業や海外投資家から高い信頼を獲得していることも重要な要因です。

従業員一人当たりの生産性が極めて高く、少数精鋭で高付加価値のサービスを提供することで、高い収益性を維持しています。

さらに、世界各国のUBSオフィスとの連携により、単一の案件でも複数の収益機会を創出できる体制が整っているといえるでしょう。

今後の展望

UBS証券は、日本市場での事業拡大に向けて積極的な投資を続けています。

特に、日本企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）に関連するM&A案件や、ESG投資分野での新しいサービス開発に力を入れています。

アジア太平洋地域の金融ハブとしての東京の重要性が高まる中、UBS証券はアジア戦略の中核拠点として位置付けです。

新興技術分野への投資案件や、サステナブルファイナンス領域での事業拡大により、今後も安定した収益基盤の確保が見込まれます。

UBS証券の成長戦略の実現により、従業員の年収水準もさらなる向上が期待できるといえます。

まとめ

UBS証券の年収について詳しく解説してきました。

平均年収1,713万円という水準は、外資系投資銀行として魅力的であり、金融業界でトップクラスの待遇を実現しています。

成果主義の給与体系により、個人の実力次第でさらなる年収向上も期待できるでしょう。

働き方については、投資銀行業務特有の長時間労働はあるものの、見合った対価が支払われる仕組みです。

福利厚生制度も充実しており、住宅手当や研修制度など、従業員の生活とキャリア形成をサポートする環境が整備されている点も魅力的です。

UBS証券への転職を検討している方は、高年収とともに得られる豊富な経験と専門性が、将来のキャリアにとって大きな財産になることを理解しておきましょう。