投資銀行で培った知識やスキルを活かし、より高いポジションへの転職を検討している方もいるでしょう。
長時間労働や休日出勤の多さから、プライベートを重視した働き方にシフトしたいと考えている方も少なくありません。
そこで本記事では、投資銀行から転職を検討する主な理由を解説します。
また、おすすめの転職先や転職を成功させるためのポイントも紹介しています。

現職からのキャリアアップを目指している方は、記事の内容を参考にしてください。
【実情】投資銀行からの転職によくある理由とは?
投資銀行からの転職を検討する主な理由は以下の3つです。
ワークライフバランスを改善させたい
以前よりも改善傾向にあるとはいえ、投資銀行では長時間労働が常態化しているケースも少なくありません。
ディール(取引)が重なる繁忙期には残業時間も多くなり、ワークライフバランスを改善させようと転職を考える人は多いです。



とくに子育て中の方は、より働きやすい環境を求めて、投資銀行からの転職を検討する傾向にあります。
中長期的なキャリア形成を重視したい
投資銀行で働くと、短期間で多くの経験やスキルを身につけられます。
一方で「このまま同じ環境で働くことが将来にとって最適か?」とキャリアを見直す方も少なくありません。
将来的に経営層を目指している方は、事業運営やマネジメントの経験を積めるポジションへの転職を検討する傾向があります。



中長期的な視点で自分のスキルセットを広げ、幅広くビジネス経験を積むために転職を選択するケースもあるでしょう。
異業種でキャリアアップしたい
投資銀行で専門的な知識を身につけた方の中には、金融以外の業界でさらに成長したいと考えるケースもあるようです。
具体的には、「投資銀行で培った高度な財務分析力をコンサルティングファームに転職して活かしたい」「マネジメントスキルを武器に、ベンチャー企業でより高いポジションや役割に挑戦したい」と考える方がいます。
投資銀行でのキャリアは専門性が高く、他業界でも通用する普遍的なスキルを同時に身につけられます。



長期的にキャリアの幅を広げたい方にとって、異業種への転職は有力な選択肢の一つとなるでしょう。
投資銀行からの転職先おすすめ5選
投資銀行からのキャリアチェンジを考えている方に向けて、おすすめの転職先を5つ紹介します。
コンサルティングファーム
投資銀行で論理的思考力やデータ分析力を身につけた方には、コンサルティングファームへの転職をおすすめします。
コンサルティングファームでは、クライアントの課題を論理的に整理し、データをもとに解決策を提案する能力が求められるからです。
投資銀行で培ったスキルを活かせるため、コンサルティングの現場でも即戦力として活躍できる可能性は高いでしょう。



具体的には、財務系や戦略系コンサルティングファームに転職すると、現職での知識を活かしやすいです。
関連記事:未経験からコンサル転職は難しい?理由や成功のコツを解説!
総合商社や事業会社
グローバルな環境で多様な仕事に挑戦したい方は、総合商社への転職を検討してください。
総合商社は、国内外で幅広く事業を展開しており、国際的なビジネス経験を積みたい人に適しています。
事業会社への転職をおすすめする人は、自社の事業や経営に直接かかわりたい人です。



投資銀行の激務から離れ、ワークライフバランスの取れた働き方を目指す人にとっても、事業会社は良い選択肢となるでしょう。
関連記事:未経験からでも商社に転職できる?成功させるコツや適性を紹介
PEファンド
M&AやLBO(レバレッジド・バイアウト)の実務経験を持つ人は、PEファンドへの転職をおすすめします。
PEファンドでは企業買収や投資案件の評価などが主な業務となるため、M&AやLBOの経験を持つ人材は評価されやすいです。
高度な金融知識や財務分析力、資料作成のスキルを磨いてきた方は、PEファンドでも即戦力として活躍しやすいでしょう。



一方で、PEファンドの採用は競争が激しいため、30代以降の転職ではマネジメント経験や業界内での人脈が重視されます。
ベンチャー企業
経営幹部として企業の成長に直接関わりたい人は、ベンチャー企業への転職に向いています。
ベンチャー企業へ転職すれば、投資銀行で培った財務や資金調達スキルを活かして、事業の成長に貢献できるからです。
ベンチャー企業では大企業のような細かい分業制は少なく、一人ひとりが担当する業務範囲は広くなる傾向があります。



投資銀行で培った専門知識を活かしつつ、事業開発や組織マネジメント、マーケティングなど幅広い分野で経験を積めるでしょう。
同業他社(投資銀行)
現職で身につけた専門スキルをそのまま活かしてキャリアを積みたい方には、同業他社への転職をおすすめします。
転職先でも同じような部門で勤務できると、スムーズに業務へ馴染みやすく、即戦力として活躍しやすいです。
ただし同業他社へ転職する場合、機密情報の流出防止の観点から、一定期間の業務制限を受ける可能性があります。



同業他社へのキャリアチェンジを検討している方は、転職後の業務制限についても確認したうえで、転職活動を進めてください。
投資銀行からの転職を成功させる4つのポイント
転職活動を成功させるポイントを4つ紹介します。
投資銀行からの転職を検討している方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
転職目的やキャリアプランを明確にする
転職の目的やキャリアプランを明確にできれば、あなたが本当に望む働き方や、将来の目標に合った企業を選べます。
「なんとなく転職したい」とあいまいに考えるだけでは、自分の市場価値を正しく把握するのは難しいでしょう。
具体的には、以下のステップで転職目的やキャリアプランを明確にしてください。
- 自分の強みや弱みを棚卸しする
- 5年後・10年後に目指すポジションを設定する
- 具体的なアクションプランを立てる
- 他者の意見や経験を参考にする
転職目的やキャリアプランを明確にできると、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
投資銀行で身につけたスキルを活かす
転職活動を始めたら、投資銀行で身につけたスキルを活かせる企業を選ぶことが重要です。
投資銀行出身者が、とくにアピールできるスキルを紹介します。
- 財務分析力
- データ分析力
- 課題解決能力
- 資料作成スキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- 英語力



上記のスキルが評価される企業を選ぶと、転職活動を有利に進められるでしょう。
企業研究や選考対策を徹底的に行う
応募する企業を複数社に絞り込んだら、企業研究や選考対策を徹底的に行なってください。
企業研究を実施すると、企業の価値観や社風を事前に理解できるため、転職後のミスマッチを防げます。
選考対策を徹底することで、志望企業への熱意や適性をアピールでき、内定を獲得できる可能性は高まるでしょう。
具体的な企業研究の方法として、企業の採用ページやIR情報を確認することは効果的です。



選考対策では、応募する企業ごとに志望動機や自己PRを作成し、面接でよく聞かれる質問への回答を準備してください。
転職エージェントを活用する
現職が忙しく、企業研究や選考対策の時間を十分に確保できない方には、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントに登録すれば、あなたに適した企業の情報提供や応募書類の添削、面接対策などのサポートを依頼できるからです。



残業が多く転職活動に十分な時間を割けない方は、転職エージェントの利用を検討してみてください。
投資銀行からの転職におすすめの転職エージェント3選
投資銀行からの転職を検討している方に向けて、おすすめの転職エージェントを3社紹介します。
ASSIGN


- 20代・30代の転職サポートに強い
- ハイクラス・業界特化の求人が豊富
- 内定獲得後も徹底サポート
ASSIGNは、若手ハイエンド層の転職サポートに強みを持つ転職エージェントです。
人材紹介コンサルティング会社100選に選ばれた実績もあり、サポートの質の高さと専門性が評価されています。
ASSIGNの大きな特徴は、平均6.4回の面談を実施して中長期的なキャリア支援を実施していることです。
内定獲得後も退職手続きや入社準備をサポートしてくれるため、はじめての転職でも安心して利用できるでしょう。
\20代・30代のハイエンドに特化/
公式サイト:https://assign-inc.com/agent/
概要 | |
---|---|
サービス名 | ASSIGN |
運営会社 | 株式会社アサイン |
ハイクラス向けの求人数 | 非公開 |
対応地域 | 非公開 |
公式サイト | https://assign-inc.com/agent/ |
エンワールド


- グローバル人材の転職サポートに強い
- 各業界に精通したコンサルタントが在籍
- 応募書類の添削や面接対策も徹底サポート
エンワールドは、外資系や日系グローバル企業への転職に強い転職エージェントです。
在籍するコンサルタントは27カ国出身で構成されており、多様性に富んだサポートを受けられます。
公式サイトによれば、ハイクラスやエグゼクティブを対象とした年収2,000万円以上の求人も多数用意されています。
転職後の年収アップを目指している方は、エンワールドへ登録してみてはいかがでしょうか。
\外資系・年収1,000万円以上の求人が多数/
公式サイト:https://www.enworld.com/
概要 | |
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サービス名 | エンワールド |
運営会社 | エンワールド・ジャパン株式会社 |
ハイクラス向けの求人数 | 1000件以上 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://www.enworld.com/ |
MWH HR Products


- 金融業界出身のコンサルタントが在籍
- 三井物産グループの求人を多数取り扱い
- 非公開求人も豊富
MWH HR Productsは、三井物産が提供する転職エージェントです。
三井物産グループのネットワークを活かして、グループ関連企業や独自求人を豊富に取り扱っています
MWH HR Productsの大きな特徴は、転職決定者の約6割が年収アップを実現していることです。
求人提案から入社後のキャリア形成まで専任のコンサルタントがサポートしてくれるため、安心して転職活動を進められるでしょう。
\金融業界の転職におすすめ/
公式サイト:https://job.mwhhrp.com/lp/finance/
概要 | |
---|---|
サービス名 | MWH HR Products |
運営会社 | MWH HR Products株式会社 |
ハイクラス向けの求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://job.mwhhrp.com/lp/finance/ |
【Q&A】銀行員の転職によくある質問一覧
投資銀行からの転職を検討している方から、よく聞かれる質問を3つ紹介します。
投資銀行から転職する際の適切なタイミングとは?
投資銀行で2年~3年働くと基本的な業務スキルを習得できるので、入社から3年を目安に転職を決断する人は多いです。
異業種や未経験の職種への転職を検討している方は、できるだけ早いタイミングで転職活動を始めると有利になるでしょう。
投資銀行からのネクストキャリアの選び方は?
自分に最適な、ネクストキャリアを選ぶためのポイントを紹介します。
- 自己分析する
- 自分の市場価値を理解する
- 転職の希望条件に優先順位をつける
- 希望する業界で働く人から情報収集する
自分のキャリアを具体的にイメージできない場合は、転職エージェントのキャリア相談を利用してみましょう。
投資銀行から転職する際の注意点とは?
投資銀行から転職する際の、具体的な注意点は以下のとおりです。
- 年収が下がるケースもある
- 他業界に転職後は金融業界に戻りにくい
- 同業他社への転職では業務制限や機密保持に注意する
- 30代後半~40代になると転職市場での競争力は低下しやすい
上記の注意点を理解して、転職活動を進めてください。
まとめ|転職エージェントを活用して投資銀行からの転職を成功させよう
この記事では、投資銀行から転職を検討している方に向けて、主な転職理由を紹介しました。
投資銀行からの転職理由として、ワークライフバランスの改善やキャリアアップを求める声が聞かれます。
投資銀行で身につけたスキルは転職後も役立つものが多く、転職市場でも高く評価されやすいです。



自分の市場価値を理解するためにも、本記事で紹介した転職エージェントに登録してキャリア相談を受けてみましょう。
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