【2025年最新版】オービックの平均年収は1,103万円！同業他社との比較やキャリアパス、働き方も解説 

オービックは、コンサルティングから導入後サポートまで一貫して行う大手システムインテグレーターです。

会計・人事・給与・販売・管理・生産等を統合管理する業務用ソフトウェア「OBIC7」シリーズなどを展開しています。

統合基幹業務システムの分野では高いシェアを誇り、大手企業から中小企業まで幅広い顧客基盤を持つ企業として知られています。

本記事では、オービックの平均年収や年代別・役職別の年収についてまとめました。

本記事の要点はこちら

オービックの平均年収は1,103万円｜同業他社との比較

オービックの平均年収は有価証券報告書によると、1,103万円です。

同業他社との年収比較について、以下で詳しく解説します。

オービックと他社の年収を比較

企業名	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	データソース
オービック	1,103万円	35.9歳	13.0年	有価証券報告書
日鉄ソリューションズ	906万円	39.9歳	12.6年	有価証券報告書
SCSK	788万円	42.9歳	17.0年	有価証券報告書
TIS	807万円	40.7歳	14.5年	有価証券報告書
伊藤忠テクノソリューションズ	743万円	33.0歳	–	OpenWork

オービックの平均年収1,103万円は、同業他社と比較しても高い水準にあることがわかります。

特に平均年齢が35.9歳と比較的若いにもかかわらず、業界トップクラスの年収水準を実現している点が魅力的です。

平均年収の高さは、オービックの高い技術力と収益性の高いビジネスモデルが評価されている結果といえます。

オービックにおける給与体系｜年代別・役職別の年収は？

オービックの給与体系について詳しく確認していきましょう。

同社では基本給に加えて、残業代や賞与、各種手当が支給される構造となっています。

役職別の年収

オービックでは、役職に応じて年収に差が生まれる体系となっています。

OpenWorkの職種別平均年収によると、営業職が728万円と最も高く、エンジニア・SE職が697万円、プログラマー職が550万円の順となっています。

管理職クラスになると年収1,000万円を超えるケースも多く、特に課長代理以上の役職では高い年収水準が期待できるでしょう。

年代別の年収

年齢	平均年収	年収レンジ	月給目安
25歳	579万円	446～751万円	48万円
30歳	707万円	545～918万円	59万円
35歳	760万円	586～986万円	63万円
40歳	794万円	612～1,030万円	66万円
45歳	842万円	649～1,092万円	70万円
50歳	888万円	684～1,151万円	74万円

オービックの年代別年収を見ると、30歳で700万円を超え、着実に年収が上がっていく傾向がわかります。

特に25歳から30歳にかけての年収上昇が顕著で、約128万円の増加が見られます。

50歳台では平均年収が888万円に達し、長期的なキャリア形成において安定した収入が期待できるでしょう。

年功序列の要素もありつつ、成果に応じた評価制度も取り入れられているため、努力次第でより高い年収を目指すことが可能です。

残業代

オービックでは、残業代が適切に支払われる仕組みが整備されています。

OpenWorkによると、月間の残業時間は平均40.3時間となっており、年収内訳では残業代が15%を占めています。

また、残業した分だけ残業代がもらえるため、同年代では倍近くもらっている方だと思う。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜SE、在籍3年未満、新卒入社、男性

管理職以外の社員については、労働基準法に従って適切に残業代が支給される体制が確立されています。

ただし、課長代理以上の管理職については、残業代の支給対象外となるケースもあるため、昇進時には給与体系の変更について確認が必要です。

賞与（ボーナス）

オービックは年収構成において賞与が19%を占めており、年間を通じて安定した支給が行われています。

業績連動の要素もあり、会社の好調な業績を反映して近年は賞与額も増加傾向にあります。

営業職においては、個人の成績に応じたインセンティブ制度も設けられており、目標達成によってさらなる収入アップが期待できる環境です。

各種手当

オービックでは、基本給に加えて各種手当が充実しています。

住宅手当や家族手当、通勤手当といった基本的な手当に加え、資格取得支援制度なども用意されています。

年収構成では「その他」として8%を占めており、手当が社員の生活をサポートする重要な要素です。

男女の年収差

オービックにおける男女の年収格差について確認しましょう。

有価証券報告書によると、労働者の男女の賃金の差異は全労働者で76.1%、正規雇用労働者で76.8%となっています。

業界平均と比較して改善の余地があり、同社では女性活躍推進に向けた取り組みが継続的に行われています。

女性だからといった差別は業務上なく、男性と同じように働いています。

引用：OpenWork｜女性の働きやすさ｜営業部、在籍3〜5年、新卒入社、男性

管理職に占める女性労働者の割合は12.8%となっており、今後の女性管理職登用の拡大が期待される状況といえるでしょう。

オービックの働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

オービックの労働環境について詳しく見ていきましょう。

働き方改革が進む中、同社でも社員のワークライフバランス向上に向けた取り組みが行われています。

残業時間

項目	数値	備考
月間残業時間	40.3時間	業界平均程度
有給消化率	55.1%	改善の余地あり

オービックの月間残業時間は40.3時間となっており、IT業界としては標準的な水準です。

プロジェクトの繁忙期には残業時間が増加する傾向にありますが、働き方改革の推進により適正な労働時間管理が行われています。

21時までの残業規制・残業時間規制・サポートセンター運用・週休取得奨励等、トップダウンの取り組みについてはほぼ徹底して実施されている。

引用：OpenWork｜ワーク・ライフ・バランス｜東京本社、SE、課長代理、在籍5〜10年、新卒入社、男性

有給消化率は55.1%となっており、今後の改善が期待される状況といえます。

離職率・平均勤続年数

オービックの平均勤続年数は13.0年と、IT業界の中では長期間勤務する社員が多いことがわかります。

平均勤続年数の長さから、オービックは安定した経営基盤と魅力的な労働環境が整備されているといえます。

男性労働者の育児休業取得率も96.8%と高い水準にあり、働きやすい職場環境の整備が進んでいると考えられるでしょう。

福利厚生

オービックでは充実した福利厚生制度が整備されています。

特に技術系社員に対しては、最新技術の習得を支援する研修制度が充実しており、スキルアップを図りながらキャリアを積める環境が整っているでしょう。

また、健康経営にも力を入れており、定期健康診断をはじめとした健康管理サポートが提供されています。

育児支援制度も整備されており、仕事と家庭の両立を支援する取り組みが継続的に行われています。

キャリアパス

オービックでは、さまざまなキャリアパスが用意されています。

技術職であれば、SE→シニアSE→プロジェクトマネージャー→部長職というような昇進ルートが一般的です。

営業職の場合は、営業→主任→課長代理→課長→部長という段階的な昇進が期待でき、各段階で着実な年収アップが見込まれます。

オービックはどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

オービックがどのような事業を展開し、なぜ高い年収水準を実現できているのかを詳しく見ていきましょう。

同社の事業内容と今後の成長戦略について理解して、転職や就職の判断材料にしてください。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	株式会社オービック
本社所在地	東京都中央区京橋二丁目4番15号
従業員数	1,969人
設立	1968年4月
資本金	192億円
年間収入	1,213億円（2025年3月期）

オービックは、システムインテグレーション事業とシステムサポート事業を主力とする企業です。

特に統合基幹業務システム「OBIC7シリーズ」は、会計・人事・給与・販売・管理・生産等を統合管理できる包括的なソリューションとして多くの企業に導入されています。

コンサルティングからシステム構築、導入後のサポートまで一貫したサービス提供により、顧客企業のデジタル変革を支援する重要な役割を担っているといえます。

近年はクラウドサービスへの対応も積極的に進めており、時代の変化に対応したソリューション提供に取り組んでいます。

年収が高い理由

オービックの年収水準が高い理由として、同社の営業利益率の高さが挙げられます。

統合基幹業務システムという専門性の高い分野で確固たる地位を築いており、高付加価値のサービス提供により高い収益性を実現しています。

また、長期的な顧客関係の構築により安定した収益基盤を持っていることも、高い年収水準を支える要因です。

今後の展望

オービックは今後の展望として、DX（デジタルトランスフォーメーション）需要の高まりを受けて、同社のシステムインテグレーション事業は継続的な成長が期待されています。

特にクラウドサービスやAI技術の活用により、従来のシステムをより効率的で先進的なものへと進化させる取り組みが進められています。

また、人材育成への投資も積極的に行われており、技術力の向上とともに社員の年収水準もさらなる向上が見込まれるでしょう。

まとめ

オービックの平均年収は、有価証券報告書によると1,103万円であり、IT業界でもトップクラスの水準にあることがわかりました。

残業時間は月平均40.3時間、有給消化率55.1%と働き方改革の推進により労働環境の改善も進んでいます。

技術系人材にとっては最新技術を活用できる環境が整っており、スキルアップを図りながら高い年収を目指すことができる魅力的な転職先の一つです。