東芝の平均年収は736万円！年代別・役職別の給与や働き方、福利厚生を解説

株式会社東芝は、エネルギーやインフラ、デバイス&ストレージなど幅広い事業を展開する日本を代表する総合電機メーカーです。

1875年の創業以来、技術革新をリードし続け、社会インフラを支える重要な役割を担っています。

本記事では、東芝の平均年収のほか、年代・職種別の年収・残業時間・福利厚生について紹介します。

本記事の要点はこちら

東芝の平均年収は736万円｜同業他社との比較

OpenWorkのデータによると、東芝の平均年収は約736万円です。

ここでは、同業他社との年収比較を見ていきましょう。

東芝と他社の年収を比較

企業名	平均年収	データソース
東芝	736万円	OpenWork
日立製作所	961万円	有価証券報告書
三菱電機	870万円	有価証券報告書
富士通	929万円	有価証券報告書
パナソニック	956万円	有価証券報告書

東芝の平均年収736万円は、同業他社と比較するとやや控えめな水準といえます。

日立製作所やパナソニックと比べると220万円程度の差がありますが、これはデータソースの違い（有価証券報告書とOpenWork）によるものと考えられるでしょう。

東芝における給与体系｜年代別・役職別の年収は？

ここでは、東芝の年代別・役職別の年収について詳しく見ていきましょう。

また、残業代や賞与、各種手当などの給与構成についても解説します。

役職別の年収

東芝の公式ホームページでは、役職別の平均年収は公開していません。

ただし、OpenWorkの口コミでは、基本的には順調に昇給していくものの、40歳前後を境に昇給が停滞するか、さらに上位職へ昇格して伸び続けるかが分かれるという声が見られました。

規定が給与テーブルが定められており、年齢給と職能給の二つに分けられる。基本的に順調に昇給していくが、 40歳前後で停滞するか、そのまま上に上がっていくかという状況である。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜技術、在籍5～10年、中途入社、男性

また、役職者になると年収1,000万円以上になるケースが多いようです。

役職者になると1000万円以上になると思われるが、残業手当はつかなくなる。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜研究開発センター、研究、主任、在籍5～10年、新卒入社、男性

年代別の年収

年齢	推定年収	推定範囲
25歳	484万円	367万円～638万円
30歳	607万円	460万円～801万円
35歳	732万円	555万円～966万円
40歳	841万円	637万円～1,109万円
45歳	922万円	698万円～1,216万円
50歳	974万円	738万円～1,285万円
55歳	1,013万円	767万円～1,336万円

25歳の484万円から始まり、30代で600万円台、40代で800万円台と順調に上昇していきます。

ただし、年収レンジの幅が広いことから、個人の成果や役職によって同年代でも差が生じることが分かりますね。

残業代

東芝の残業代について、具体的な制度や支給金額の記載は見つかりませんでした。

OpenWorkの口コミによると、残業代は1分単位で計算されるため、不満は少ないようです。

残業代も分単位ででるため不満はありませんでした。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜原子力、設計、主事、在籍3年未満、新卒入社、男性

また、残業が多い月には額面で30万円を超えることもあり、給与面では比較的恵まれているという声も見られます。

残業が多い月には額面で30万円を超えることもあり、給与面では比較的恵まれている

引用：Openwork｜年収・給与制度｜分社会社出向、調達、在籍3年未満、新卒入社、男性

賞与（ボーナス）

東芝の賞与は、年2回支給される仕組みとなっています。

口コミでは、賞与が年間およそ5か月分支給されるケースもあり、比較的高い水準を保っているようです。

賞与も年間に5ヶ月程あるのでそれなり。ただし全体の業績悪化の際には、もっと下がるのでこの限りではない。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜情報システム部、エキスパート、在籍20年以上、新卒入社、男性

ただし、業績が悪化した場合には支給額が減少することもあるとの声も見られます。

一方で、定期的な昇給や賞与の安定した支給により、長期的なキャリア設計を立てやすい点も魅力とされています。

定期的な昇給や年2回の賞与も安定的に支給されるため、長期的なキャリア形成を視野に入れたライフプランを立てやすいです。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜品質、社会事業部、在籍10～15年、中途入社、男性

各種手当

東芝では、基本給や賞与に加えて、さまざまな手当が支給されます。

通勤手当は全額支給されるため、通勤にかかる費用の心配はありません。

また、次世代育成手当により、子育て中の社員も安心して働ける制度が用意されています。

男女の年収差

東芝の公式ホームページでは、男女別の年収差についての記載が見つかりませんでした。

OpenWorkに寄せられた口コミでは、女性でも一定の役職までは昇進できる環境が整っている一方で、部長クラス以上の管理職には男性が多い傾向があるようです。

女性でも一定の役職まで上がれるものの、部長クラスから上は男性が圧倒的に多かった。社内で女性の活躍を推進しているような動きは見受けられるが、実際にどこまで進んでいるかはわからない。

引用：Openwork｜女性の働きやすさ｜コーポレート、在籍3年未満、新卒入社、女性

一方で、女性の育休や時短勤務によって不当に評価が下がることはなく、公平な評価が行われているという口コミもあります。

育休や時短により虐げられたり、不当に評価が低くなる事も無いように感じる。

引用：Openwork｜女性の働きやすさ｜研究開発センター、研究、研究主務、在籍15～20年、新卒入社、女性

東芝の働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

ここでは、残業時間や離職率、福利厚生など、実際の働き方に関する情報を詳しく見ていきましょう。

長く働き続けられる環境が整っているか、自分のライフスタイルに合った職場かどうかを確認してくださいね。

残業時間

OpenWorkによると、東芝の月間平均残業時間は28.5時間です。

これは1日あたり約1.5時間程度の残業となり、大手企業としては標準的な水準といえるでしょう。

なお、東芝では、働き方改革に積極的に取り組んでおり、勤務時間の「見える化」を推進しています。

残業代も分単位ででるため不満はありませんでした。勤務時間はパソコンと連動しており、出社後にパソコンを起動させて出勤手続きを行うことで打刻となります。

引用：Openwork｜年収・給与制度｜原子力、設計、主事、在籍3年未満、新卒入社、男性

離職率・平均勤続年数

OpenWorkの口コミには在籍20年以上の社員からの投稿も多く、平均勤続年数が比較的長い企業と考えられます。

東芝は、大手企業ならではの安定性と充実した福利厚生が魅力です。

また、勤続年数に応じて年収が上がる年功序列型の給与体系も採用しており、長く働くほど待遇が向上する仕組みとなっています。

そのため、長期的なキャリア形成を重視する人にとって、安心して働ける環境といえるでしょう。

福利厚生

東芝の福利厚生は、大手企業ならではの充実した内容となっています。

制度	内容
社会保険	健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
安心・安全の備え	団体保険（生命保険、医療保険）、弔慰金・見舞金
財産形成	財形貯蓄、積立年金、企業年金制度
カフェテリアプラン	自分の好みに合った必要なサービスを利用することができる制度
住宅・家賃費補助	住宅維持管理費用および家賃の一部を補助
社員寮・社宅	勤務地に応じて、地域ごとに寮・社宅を完備
文化活動	東芝フィルハーモニー管弦楽団など
スポーツ活動	東芝ブレイブルーパス（ラグビー）などの支援

カフェテリアプランでは、ポイントを使って旅行補助や自己啓発支援など、自分に合ったメニューを選択できます。

財形貯蓄や確定拠出年金制度により、将来に向けた資産形成もサポートされているでしょう。

キャリアパス

東芝では、入社から中堅・ベテラン層に至るまで、計画的なキャリア開発プログラムが整備されており、段階的にスキルやビジネス能力を高めていける環境が整っています。

入社から中堅、ベテランまで、計画的なキャリア開発プログラムがあるので、一定以上のレベルのビジネス能力が身につく。

引用：Openwork｜働きがい・成長｜材料、技術担当、課長、在籍20年以上、新卒入社、男性

口コミによると、業務を通じて技術者として大きく成長できる点に魅力を感じる社員も多く、資格取得支援制度など「頑張る人を応援する仕組み」も用意されているようです。

仕事を通して、成長がある点が非常に価値が高いです。つまり、技術者として大きな成長することができる最良の環境と考えます。 業務上必要な資格取得には、支援制度があったり、頑張る人を応援する仕組みも準備されていました。

引用：Openwork｜働きがい・成長｜技術職、在籍20年以上、新卒入社、男性

東芝はどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

東芝は、日本を代表する総合電機メーカーとして、長い歴史と確かな技術力を持つ企業です。

ここでは、東芝の事業内容や企業としての特徴を詳しく見ていきましょう。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	株式会社東芝
本社所在地	神奈川県川崎市幸中区川崎町72番地34
従業員数	95,109人（連結）
設立	1875年7月
資本金	2,014億4,900万円
売上高	3兆5,139億円（2025年3月期）

東芝は1875年の創業以来、社会インフラを支える重要な役割を担ってきた総合電機メーカーです。

現在は、エネルギー、インフラ、デバイス&ストレージの3つの事業セグメントを中心に展開しています。

これらの事業は、いずれも高い技術力を必要とする分野であり、東芝の強みが活かされているでしょう。

年収が高い理由

東芝の年収が高い水準を維持できる理由は、主に3つあります。

エネルギーやインフラといった社会の基盤を支える事業は、高い技術力を必要とするため、それに見合った報酬が設定されています。

また、創業から150年近い歴史を持つ大手企業として、安定した経営基盤があることも年収水準を支える要因でしょう。

さらに、世界各地で事業を展開し、多様な収益源を持つことで、安定した経営を実現しています。

今後の展望

東芝は、今後も社会インフラを支える企業として重要な役割を果たしていくでしょう。

特に注力しているのが、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みです。

再生可能エネルギーや水素エネルギーなど、環境に配慮したエネルギーソリューションの開発を進めています。

また、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減を両立させる技術開発にも積極的に取り組んでおり、持続可能な社会の実現に貢献しています。

まとめ

OpenWorkのデータによると、東芝の平均年収は約736万円です。

年代別に見ると、25歳で484万円からスタートし、50代では1,000万円を超える年収を得ることも可能です。

年功序列の要素が強い給与体系のため、長期的なキャリア形成において安定した収入が期待できるでしょう。

社会インフラを支える仕事にやりがいを感じながら、充実した待遇のもとで長期的なキャリアを築きたい方には、最適な企業といえます。