野村不動産の平均年収は929万円！昇給・賞与・キャリアパスを徹底紹介

野村不動産は、分譲マンション「PROUD（プラウド）」で業界トップクラスの地位を築く総合不動産ディベロッパーです。

オフィスビルや商業施設、物流センターなどの開発も手がけ、野村證券グループの一員として安定した経営基盤を持つことでも知られています。

本記事では、野村不動産の年代別・役職別の年収や、中途採用の難易度についても解説します。

野村不動産への転職・就職を考えている方は、ぜひ本記事を参考に情報を集めてくださいね。

本記事の要点はこちら

野村不動産の平均年収は929万円｜同業他社との比較

野村不動産の平均年収について、詳しく見ていきましょう。

OpenWorkの調査によると、野村不動産の平均年収は929万円となっています。

不動産業界全体の平均年収543万円と比較すると、386万円も高い水準にあることがわかります。

OpenWorkの業界内年収ランキングでは7位に位置していることからも、業界トップクラスの待遇といえるでしょう。

野村不動産と他社の年収を比較

企業名	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	データソース
野村不動産	929万円	33歳	–	OpenWork
三井不動産	1,263万円	40歳	15年	有価証券報告書
三菱地所	1,268万円	42歳	16年	有価証券報告書
東京建物	902万円	42歳	16年	有価証券報告書
東急不動産	1,018万円	43歳	18年	有価証券報告書

同業他社との比較では、野村不動産の年収水準は業界内でも高い部類に入ります。

三井不動産や三菱地所といった業界最大手と比較すると差がありますが、平均年齢の違いが影響していると考えられます。

野村不動産の平均年齢は33歳と若く、同年代で比較した場合の競争力は高いといえるでしょう。

野村不動産における給与体系｜年代別・役職別の年収は？

野村不動産の給与体系について、年代別・役職別の詳細を見ていきましょう。

同社では年功序列の要素を残しつつ、成果に応じた評価制度を併用していることが特徴です。

特に総合職においては、30代で年収1,000万円を突破する社員も多く、高い水準の待遇が期待できます。

役職別の年収

OpenWorkの口コミによると、課長代理レベルで1,200万円〜1,500万円程度、担当課長で1,400万円〜1,700万円程度の年収水準です。

給与制度： 全国勤務の総合職Gで以下の通り
課長代理で1200〜1500万程度 30才〜35才
担当課長で1400〜1700万程度 35才〜
ポスト課長で1700〜2000万程度 35才〜
ポスト部長で2000〜2500万程度 40代前半〜
経営役で2400〜2800万程度 40代後半〜
執行役員で3000〜4000万程度 40代前半〜

引用：OpenWork

さらに上位職であるポスト課長では1,700万円〜2,000万円程度、部室店長クラスでは1,600万円〜1,800万円程度となります。

年代別の年収

年齢	推定年収	推定範囲
25歳	576万円	421万円〜788万円
30歳	816万円	596万円〜1,116万円
35歳	1,109万円	811万円〜1,517万円
40歳	1,347万円	985万円〜1,843万円
45歳	1,426万円	1,043万円〜1,951万円
50歳	1,342万円	981万円〜1,836万円

野村不動産の年代別年収を見ると、30歳で800万円を超え、その後順調に上昇していることがわかります。

特に30歳から35歳にかけての伸びが大きく、293万円もの増加が見られます。

45歳でピークを迎え、その後は若干下降傾向にありますが、全体的に見て非常に高い水準を維持しているといえるでしょう。

残業代

野村不動産では、入社9年目までは基本給に加えて残業代が支給される制度となっています。

野村不動産の年収の内訳は基本給55%、残業代11%、賞与33%、その他2%となっています。

引用：OpenWork

入社10年目以降は定額給与制に移行し、残業代の概念はなくなりますが、その分基本給が高く設定されています。

近年は働き方改革の推進により、残業時間の削減に取り組んでいるため、ワークライフバランスの改善も期待できるでしょう。

賞与（ボーナス）

野村不動産における賞与は、年収の33%を占める重要な要素となっています。

賞与は半期ごとに支給され、個人の業績と会社の業績の両方が反映される仕組みです。

景気の影響を受けやすい不動産業界は、業績好調時には高額な賞与が期待できる一方、業績悪化時には減額のリスクもあることを理解しておきましょう。

各種手当

野村不動産では、基本給や賞与に加えて、さまざまな手当が支給されています。

住宅営業部門では水曜・木曜休みのため別途手当が支給され、若手は月1.5万円、管理職クラスは3万円程度の手当があります。

若手の内は異業種と比べても大した差は生まれない印象。住宅営業部は他部署と比べて、水木休みのため別途手当てが出る若手は月1.5万でもう少し上の階級の人は3万ほど出るそう。

引用：OpenWork

また、若年時には魅力的な住宅補助制度があるとのことで、生活費の負担軽減に役立っています。

男女の年収差

野村不動産では男女共通の賃金制度を適用しており、同等級内において共通の処遇を行っています。

人事評価についても男女共通の基準で実施しており、人事制度上の男女間の差異は設けられていません。

ただし、女性管理職比率が6.4%と比較的低いことが、結果的に男女間の賃金格差の要因となっています。

野村不動産の働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

野村不動産は働き方改革の推進により、従業員のワークライフバランス向上に積極的に取り組んでいます。

ここでは野村不動産における働き方や職場環境について、詳しく見ていきましょう。

残業時間

項目	時間・率
月間残業時間	28.6時間
有給休暇消化率	61.0%

野村不動産の月間残業時間は28.6時間と、不動産業界としては比較的適正な水準です。

部門によって異なりますが、住宅営業部門では物件の販売状況により残業時間が変動する傾向があります。

有給休暇消化率は61.0%となっており、取得しやすい環境が整備されていることがわかります。

働き方改革の推進により、今後さらなる労働環境の改善が期待できるでしょう。

離職率・平均勤続年数

野村不動産グループ全体での従業員数は8,732名となっており、安定した組織体制を維持しています。

具体的な離職率のデータは公開されていませんが、OpenWorkの口コミでは「安定した環境」「長期的なキャリア形成が可能」といった評価が多く見られます。

給与制度： 比較的高い印象。近年ワークライフバランスを考慮する体制もあるため、メリハリをつけてかつ給与の安定性を求めるのであれば、かなり良いと思う。

引用：OpenWork

年功序列の要素を残した昇進制度により、長期的な勤続を前提とした人事制度が整備されているといえるでしょう。

福利厚生

福利厚生項目	内容
健康保険	野村證券グループ共通の健保組合
住宅手当	若年層向けの住宅補助制度
保養所	グループ共通施設の利用可能
各種優待	野村證券グループの優待制度

野村不動産では、野村證券グループの一員として充実した福利厚生を享受できます。

特に健康保険組合を野村證券と共有しているため、様々な優待制度や保養所を格安で利用できます。

自社アセットを活用した福利厚生も充実しており、社員のライフスタイルに合わせたサポートが受けられるのも魅力です。

これらの福利厚生制度により、野村不動産では働きやすい環境が整備されているといえるでしょう。

キャリアパス

野村不動産における昇進制度は、概ね年功序列の要素を残しつつ、実力評価も取り入れたバランスの取れたシステムとなっています。

総合職の場合、課長代理職までは約8割の社員が昇進でき、担当課長レベルまでは比較的順調にキャリアを積むことが可能です。

ポスト課長以上になると選抜要素が強くなり、全体の2〜3割程度の狭き門となります。

概ね年功序列。 課長職以上は選抜あり。 担当課長（課長級）は、昇格に差はあれど7〜8割はなれるが、 年々昇格が難しく遅くなってきている。

引用：OpenWork

野村不動産はどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

野村不動産がなぜ高い年収を実現できているのか、その理由と今後の展望について詳しく見ていきましょう。

同社は1957年の設立以来、野村證券グループの一員として不動産事業を展開し、業界内で確固たる地位を築いてきました。

総合不動産ディベロッパーとして多角的な事業展開を行い、安定した収益基盤を構築していることが高年収の背景にあります。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	野村不動産株式会社
本社所在地	東京都新宿区西新宿一丁目26番2号
従業員数	2,171名
設立	1957年
資本金	20億円
事業内容	総合不動産ディベロッパー業

野村不動産は、分譲マンション事業を中核とする総合不動産ディベロッパーです。

「PROUD（プラウド）」ブランドの分譲マンションは業界トップクラスの品質とブランド力を誇り、高い市場評価を獲得しています。

また、オフィスビルや商業施設、物流施設の開発・賃貸事業、ホテル事業、海外事業など、幅広い分野で事業を展開しているのも特徴的です。

多角的な事業展開により、市場変動に対するリスク分散を図りながら、安定した収益基盤を築いています。

年収が高い理由

野村不動産の年収が高い理由として、以下の要因が挙げられます。

まず業界トップクラスの収益力が挙げられます。「PROUD」ブランドの高いブランド価値により、他社よりも高い価格での販売が可能となっており、高い利益率を確保しています。

次に、野村證券グループという強固な財務基盤があることです。

グループの信用力を背景に、大型プロジェクトへの投資や事業拡大が可能となっています。

今後の展望

野村不動産は、2030年ビジョン「まだ見ぬ、Life & Time Developerへ」を掲げ、持続的な成長を目指しています。

国内では、顧客ニーズの多様化に対応した新しい住宅・サービスの提供、インバウンド需要を取り込んだホテル事業の拡充など、多角的な事業展開が特徴的です。

海外展開においても、アジア各国での不動産開発事業を積極的に推進しており、新たな成長機会を模索しています。

また、サステナビリティへの取り組みやデジタル技術の活用など、時代の変化に対応した事業革新も進めており、今後も安定した高年収の維持が期待できるでしょう。

まとめ

野村不動産は、平均年収929万円という高い水準の待遇を提供する総合不動産ディベロッパーです。

30歳で800万円を超え、35歳で1,100万円台に到達する年収体系は、不動産業界の中でもトップクラスの水準といえます。

働き方改革の推進により労働環境も改善されており、月間残業時間28.6時間、有給消化率61.0%と、ワークライフバランスの取りやすい環境が整備されています。

2030年ビジョンに基づく持続的な成長戦略により、今後も高い年収水準の維持が期待できるでしょう。