ミサワホームの平均年収は612万円！昇給・賞与・キャリアパスを徹底紹介

ミサワホームは、戸建注文住宅や分譲住宅、リフォーム、町づくりなどの事業を展開する大手ハウスメーカーです。

東京都に本社を置き、マンション・アパート・医療介護施設・保育施設なども手がける総合住宅企業として知られています。

本記事では、ミサワホームの年代別・役職別の年収や、中途採用の難易度についても解説します。

ミサワホームへの転職・就職を考えている方は、ぜひ本記事を参考に情報を集めてくださいね。

本記事の要点はこちら

ミサワホームの平均年収は612万円｜同業他社との比較

ミサワホームの平均年収について詳しく見ていきましょう。

OpenWorkのデータによると、ミサワホームの平均年収は612万円です。

不動産関連・住宅業界の平均年収543万円と比べて69万円高く、業界内では比較的高い水準にあります。

年収範囲は300万円〜1,619万円と幅広く、営業成績によるインセンティブが年収に大きく影響することがうかがえます。

ミサワホームと他社の年収を比較

ミサワホームと同業他社の年収を比較してみました。

企業名	平均年収	平均年齢	データソース
ミサワホーム	612万円	34歳	OpenWork
積水ハウス	860万円	43歳	有価証券報告書
大和ハウス工業	945万円	40歳	有価証券報告書
住友林業	880万円	42歳	有価証券報告書

比較表を見ると、ミサワホームの年収水準は同業他社と比べてやや低めの位置にあることが分かります。

ただし、営業職においては成果報酬制度が充実しており、実績次第では1,000万円を超える年収も期待できるでしょう。

また、ミサワホームは平均年齢が34歳と他社より若いことも、平均年収に影響している可能性があります。

ミサワホームにおける給与体系｜年代別・役職別の年収は？

ミサワホームの給与体系について、年代別・役職別の詳細を解説します。

同社では基本給をベースとした給与体系に加え、営業職には成果報酬制度が設けられています。

年収の内訳は基本給57%、残業代9%、賞与23%、その他11%となっており、賞与の占める割合が比較的高いのが特徴です。

役職別の年収

ミサワホームの職種別平均年収を見ると、管理職が最も高く693万円となっています。

職種	平均年収	年収範囲
営業	594万円	300万円 ～ 1,619万円
設計	656万円	420万円 ～ 1,000万円
管理	693万円	500万円 ～ 1,200万円

営業職については基本給が比較的抑えられている一方で、成果報酬制度により実績次第で大幅な年収アップが期待できる仕組みです。

口コミによると、トップセールスクラスになると年収1,000万円を超えることも珍しくないとのコメントも見られました。

インセンティブはボーナスに加算される。 売れば売った分、インセンティブは入るのでトップセールスは1000万円以上収入がある。

引用：OpenWork

年代別の年収

ミサワホームの年代別年収を詳しく見ると、年功序列的な昇給カーブを描いていることが特徴です。

年齢	平均年収	年収レンジ
25歳	488万円	356万円〜670万円
30歳	553万円	403万円〜759万円
35歳	618万円	450万円〜849万円
40歳	664万円	484万円〜912万円
45歳	694万円	505万円〜953万円
50歳	743万円	541万円〜1,020万円
55歳	893万円	651万円〜1,226万円

30歳で500万円台、40歳で600万円台を超え、50歳以降は700万円を上回る水準となっています。

特に50歳から55歳にかけての伸びが最も大きく、150万円の増加が見られました。

年収レンジの幅も年齢とともに広がっており、個人の実績や職種による差が拡大していく傾向があります。

残業代

ミサワホームでは残業代が年収の約9%を占めており、月平均では3万円〜6万円程度支給されています。

数年前から営業社員に残業手当を支給する決まりになったが、申告してはいけない雰囲気のためにほとんどの社員が申告できないでいる。

引用：OpenWork

技術系や管理系の職種では、一定の等級まで昇進すると残業代が定額制になる場合もあります。

サステナビリティ指標によると、2023年度の一人当たり所定外労働時間は月23.7時間となっています。

賞与（ボーナス）

ミサワホームの賞与は年収の23%を占める重要な収入源となっています。

営業職の場合は販売実績に応じたインセンティブが賞与に加算される仕組みで、半年間の獲得利益額によって大幅な増額も期待できます。

口コミでは「相当売った場合にはボーナスがすごく、半年で5,000万円以上稼ぐと賞与も大きくなる」との声もありました。

相当売った場合にはボーナスがすごく、各種の旅行やキャンペーンなどにも該当する。半年で5000万円以上稼ぐと賞与もすごくなるが、1億稼ぐと更に跳ね上がる。

引用：OpenWork

各種手当

ミサワホームでは各種手当が年収の11%を占めており、主に以下のような手当が支給されます。

住宅手当については未婚の場合は家賃9万円以下、既婚の場合は14万円以下の物件が対象となります。

引越し費用の会社負担もあるため、転勤時の経済的負担は比較的軽減されているといえるでしょう。

ただし、家族手当については「少ない」との口コミもあり、この点は改善の余地があるかもしれません。

男女の年収差

ミサワホームの男女の年収差について、サステナビリティ指標から関連データを確認できます。

女性従業員比率は22.3%（2023年度）、女性管理職比率は2.6%となっており、女性の管理職登用は限定的な状況です。

平均勤続年数を見ると、男性22.8年に対して女性16.8年と差があり、これが年収差の要因の一つとなっている可能性があります。

ミサワホームの働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

ミサワホームの労働環境について、残業時間や離職率、福利厚生の実態を詳しく見ていきましょう。

近年は働き方改革の推進により、労働環境の改善が進んでいるとの口コミが多く見られます。

特に管理職の評価に残業時間や有給消化率が影響するようになったことで、職場環境の変化を実感する社員が増えているようです。

残業時間

ミサワホームの残業時間について、サステナビリティ指標によると2023年度の一人当たり所定外労働時間は月23.7時間となっています。

部門別では営業よりも建設・設計部門の残業が多く、人手不足の影響が指摘されています。

口コミでは「残業時間や有給消化については管理職の評価に影響する」との声もあり、改善傾向にあるようです。

住宅業界全体がブラック企業でしたが最近はかなり社内で徹底され残業時間が多かったり休日が消化されない場合は管理職のボーナスの査定に影響しますのでかなり改善されて来てますので安心です。

引用：OpenWork

離職率・平均勤続年数

ミサワホームの年間離職率は2.9%（2023年度）と非常に低い水準を維持しています。

ただし、新卒社員の中には「転勤がきっかけで辞める社員も多い」という声もあり、配属先によっては定着に課題がある場合もあるようです。

住宅営業ということで火曜日、水曜日が休みで土日休みの友人にも会えず、縁もゆかりもない土地に飛ばされて辞めていく社員、同期も多かったイメージがあります。

引用：OpenWork

全体的には安定した雇用環境が確保されており、キャリアを長期的に築きやすい企業といえるでしょう。

福利厚生

ミサワホームの福利厚生は住宅手当を中心に充実した内容となっています。

項目	内容
住宅手当	33歳まで最大5万円/月 （地域により変動）
有給消化率	40.6%（2023年度）
育休取得率	86.0%（2023年度）
健康経営	健康経営優良法人2024認定
報奨旅行	営業成績上位者向け海外旅行

特に営業職については、販売実績に応じた報奨旅行制度があり、「年に4回、合計30回程海外や沖縄に行かせてもらった」という口コミもあります。

健康経営にも積極的で、「健康経営優良法人2024」に認定されるなど、従業員の健康管理に力を入れています。

ただし、家族手当については「少ない」との指摘もあり、この点は改善の余地があるかもしれません。

キャリアパス

ミサワホームのキャリアパスは成果主義的な要素が強く、年功序列色の薄い給与体系が特徴です。

営業は利益額によって評価されるので、シンプルで分かりやすい。ただ、役職につくには30代半ばからの課長代理からであり、若手はなかなか役職につけない。

引用：OpenWork

ただし、課長職以上の管理職ポストは限られており、「30代半ばからの課長代理からであり、若手はなかなか役職につけない」という状況もあるようです。

昇格にはポイント制度が導入されており、年2回の社員試験合格と実績によるポイント蓄積が必要となっています。

ミサワホームはどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

ミサワホームの企業概要について詳しく見ていきましょう。

同社は住宅業界の中でも技術力とデザイン性に定評があり、ZEH住宅（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）やLCCM住宅の普及にも積極的に取り組んでいます。

災害に強い住まいづくりや環境配慮への取り組みも評価されており、持続可能な社会の実現に向けた事業展開を進めています。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	ミサワホーム株式会社
本社所在地	東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル
設立	平成15年8月1日
資本金	約118億円
従業員数	1,000人以上
事業内容	住宅関連事業/不動産事業/介護事業など

ミサワホームの主力事業は戸建注文住宅の設計・施工ですが、事業領域は多岐にわたります。

分譲住宅やマンション・アパートの開発、医療・介護・保育施設の建設、まちづくり事業なども展開しており、総合的な住環境サービスを提供しています。

技術面では木質系プレハブ工法に強みを持ち、災害に強い住宅として「MGEO」システムを開発するなど、安全性と快適性を両立した住宅づくりに注力しています。

年収が高い理由

ミサワホームの年収水準が業界平均を上回る理由として、以下の要因が挙げられます。

まず、住宅業界という高額商材を扱う業界特性があります。

一件あたりの取引金額が数千万円規模となるため、営業職のインセンティブも大きくなりやすい構造です。

また、同社は技術力とブランド力を活かした付加価値の高い住宅を提供しており、競合他社と比べて利益率を確保しやすい事業モデルを構築しています。

今後の展望

ミサワホームの今後の展望について、サステナビリティへの取り組みを中心に見ていきます。

同社は2030年に向けてカーボンニュートラル実現への貢献を掲げており、ZEH住宅の更なる普及を目指しています。

また、災害に強い住まいづくりへのニーズが高まる中、MGEOシステムなどの技術を活かした安全性の高い住宅の提供に注力していく方針です。

まとめ

ミサワホームの平均年収は612万円で、業界平均を69万円上回る水準にあります。

年功序列的な昇給カーブを描きつつ、営業職においては成果報酬制度により実績次第で1,000万円超の年収も期待できる給与体系が特徴です。

中途採用率は26%と積極的な採用を行っており、転職市場においても魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。

住宅手当をはじめとした福利厚生も充実しており、特に若手社員にとってはメリットの大きい制度が整備されています。