高収入が魅力の金融業界は、多くの人にとって憧れの就職先です。
しかし、さまざまな理由から、転職を検討する人も少なくありません。
「今の経験を活かして、もっと自分らしく働きたい」
「転職したいけど、金融業界からどんな仕事にチャレンジできるのか分からない」
このような悩みを抱えている人に向けて、この記事では金融業界からのおすすめ転職先を5つ厳選してご紹介します。

さらに、転職を成功させるコツもあわせて解説していますので、転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
金融業界からのおすすめ転職先5選
では、早速金融業界からのおすすめ転職先を紹介します。
各業界の特徴を解説するので、興味のある業界がないかチェックしてみましょう。
保険業界
保険業界とは、各種保険商品を扱う業界です。
病気やケガ、事故、災害など、万が一の際に備えて保険料を支払うことで補償を受けられる仕組みを提供しています。
保険業界には生命保険会社や損害保険会社、保険代理店といった企業があります。
銀行出身者なら、保険商品の取り扱いや販売経験があることも多く、知識を活かしてスムーズに業務に馴染める可能性があります。
たとえ保険業界が未経験でも、商品知識があることで即戦力として評価されやすいでしょう。
営業職や商品開発、販売企画、マーケティングなど、金融業界出身者が活躍できるフィールドは多岐にわたります。



保険業界は、これまでの経験を活かしつつ、新しいキャリアを築きたい人におすすめの転職先です。
コンサル業界
高収入を目指したい人には、コンサル業界がおすすめです。
コンサルティング業界は、企業や団体が抱える課題の解決や、経営戦略の立案・実行支援などを行う仕事です。
課題解決のプロとしてクライアントに寄り添い、成果を出すことが求められます。
そのため、論理的思考力・課題分析力・提案力など幅広いスキルを身につけることができるでしょう。
また、コンサル経験は市場価値が高く評価されやすく、将来的なキャリアの選択肢を大きく広げてくれます。
金融業界出身者は、財務状況の分析、経営課題への数字に基づいたアプローチ、資金繰りや投資計画の提案などに強みがあります。
そのため、特に経営コンサルティング分野では即戦力として重宝されるでしょう。



スキルを活かしつつ、より大きな視野で経営に関わりたい人にとって、コンサル業界は収入面・成長面ともに魅力的な転職先です。
IT業界
FinTech(フィンテック)やDX化が進む現代社会では、IT業界でも金融出身者が求められています。
FinTechは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
スマートフォンを使った送金など、金融サービスと情報技術を結び合わせたさまざまな動きを指します。
成長性が高い分野であるFinTechでは、銀行員時代に培った知識やスキルが非常に重宝されます。
また、IT業界は人手不足なので、未経験からでも転職しやすい傾向があります。



新しい技術に関心が高い人は、ぜひ検討してみてください。
人材業界
人材業界とは「仕事を探している人」と「人を採用したい企業」をつなぐサポートをする企業です。
人と人をつなぐ役割を担うため、銀行員時代に培ったコミュニケーション力や信頼関係の構築スキルが大きな強みとして活かせます。
また、金融業界に特化した人材会社であれば、これまでの業界知識や経験をダイレクトに活用できるでしょう。
人材業界では、さまざまな企業や業界の人と関わる機会があるため、新たな視野が広がることも魅力のひとつです。



年功序列型の評価制度とは異なり、成果主義を採用している企業も多いため、実績で評価されたい人にもおすすめの転職先です。
公務員
安定した職場環境やワークライフバランスを重視する人には、公務員への転職がおすすめです。
金融業界出身者は、規律や組織運営への理解が深く、その経験は公務員の仕事にもマッチします。
また、銀行員として培った丁寧な顧客対応スキルは、市民一人ひとりへのサポート業務でも大いに役立ちます。
公務員は収入が安定しており、賞与や退職金が高水準である点も魅力です。
加えて、銀行のように日々数字に追われる業務が少ないため、精神的なプレッシャーから解放されやすいと感じる人も多いでしょう。



ただし、昇進や昇給は年功序列の傾向が強いので、成果で評価されたいと考える人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
金融業界でよくある転職理由とは?
中途採用の面接では、転職理由を尋ねられるのが一般的です。
金融業界から転職を考える人は、どのような理由でその決断に至るのでしょうか。
ここでは、金融業界でよく見られる転職理由について紹介します。
人間関係があまりよくない
金融業界に限った話ではありませんが、職場環境や人間関係への不満が転職のきっかけになることがあります。
金融業界では、厳しい規律やノルマが課されることが多く、上下関係の厳しい職場も珍しくありません。
たとえば「上司の命令は絶対」といった風土の職場では、ストレスが蓄積しやすくなります。



また、社内の出世競争が激しい環境では、穏やかな人間関係を求める人にとっては大きな負担となるでしょう。
転勤が多い
銀行は転勤の多い職種であり、一般的に3〜5年のサイクルで異動が行われます。
転勤では、突然まったく知らない土地に住むことになり、それまで築いてきた人間関係がリセットされてしまいます。
そのため、転勤の繰り返しに疲れ、銀行を離れる人も少なくありません。
特に家族がいる場合は、単身赴任を余儀なくされるケースもあります。
たとえ手当が充実していたとしても、家族と離れて暮らすことは、精神的にも生活面でも大きな負担となるでしょう。



子どもが学校に通っていれば帯同は難しくなるので、家族との時間を優先するために退職を決断する人もいます。
業界の将来性が不安である
安定しているイメージの強い銀行業界ですが、将来性に不安を感じている人も少なくありません。
近年ではAIの導入が進み、業界全体が大きく変化していることから、支店の統廃合や人員削減を進める銀行も増えています。
また、ネット銀行の台頭により、わざわざ店舗に足を運ばなくなった顧客が増加しているのも現状です。



地方銀行や信用金庫のなかには経営破綻に至った例もあり、業界全体の先行きに不安を感じて転職を検討する人も多いでしょう。
金融業界からの転職を成功させるコツ
金融業界の経験は転職市場でも評価されやすいものの、転職を成功させるにはいくつか意識すべきポイントがあります。
ここからは、転職を成功に導くためのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
金融業界で身につけたスキルや取得した資格を活用する
異業種への転職を検討している場合は、金融業界で培ったスキルや資格をどのように活かせるかが重要なポイントになります。
資格を保有していると、たとえ未経験の業界であっても「一定の知識がある」と評価されやすくなるでしょう。
金融業界で得た経験を活かせる職種としては、本記事で紹介した転職先もおすすめです。



また、金融業界で鍛えられた高いストレス耐性や責任感は、管理職や営業職などでも大きな強みとしてアピールできます。
自己分析をして自分に合った業界を見極める
転職活動において欠かせない「自己分析」は、自分の強みやスキルを正しく理解するために非常に役立ちます。
自己分析では、銀行員時代に興味を持った業務や苦手だった業務、そこで得たスキルなどを整理し、言語化していきましょう。
自分がどのような仕事に向いているのかを客観的に把握できるようになれば、自分に合った業界や職種を選びやすくなります。



さらに「そもそも本当に転職すべきなのか」といった根本的な判断もできるようになり、転職の失敗リスクを抑えることも可能です。
企業研究や選考対策を徹底的に行う
企業とのミスマッチは転職の失敗につながるため、企業研究や選考対策を徹底することが重要です。
異業種には、金融業界とは異なる業界特有のトレンドや文化があります。
そのため、事前にしっかりとリサーチしておくことで、転職後の業務にもスムーズに適応しやすくなります。
また、企業研究で得た情報を面接の場で具体的に伝えられると、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。



さらに、質の高い応募書類の作成や入念な面接対策など、選考全体への準備も転職成功のカギとなります。
転職のプロである転職エージェントに相談する
転職エージェントは、これまで多くの転職を成功に導いてきたプロの集まりです。
そのため、エージェントに相談することで、これまでのポイントをスムーズに押さえることができます。
スキルや資格を活かす仕事を探すときは、金融業界に特化したエージェントへの相談がおすすめです。
業界に精通したエージェントであれば、銀行特有のスキルを評価する企業や職種の情報を豊富に持っています。
また、キャリア相談を通じて、自分では気づかなかった強みや可能性を引き出してもらえることも少なくありません。
応募書類の添削や面接対策など、実践的なサポートも受けられるため、選考通過率のアップにもつながります。



転職を成功させるためにも、まずは転職エージェントへ相談してみましょう。
金融業界から転職を目指す人におすすめの転職エージェント3選
転職エージェントにはさまざまなサービスがあるため「どこに登録すればよいのかわからない」と迷ってしまう人も多いでしょう。
ここからは、金融業界から転職を目指す人におすすめの転職エージェントを3選紹介します。
各エージェントの特徴を比較し、自分に合ったサービスがあれば、ぜひ登録を検討してみてください。
ASSIGN


- ハイクラス求人が多い
- サポートが手厚い
- 求めるキャリアを明確にできる
ASSIGNはハイエンド転職に特化した転職エージェントで、ハイクラス求人を豊富に保有しています。
求人はナショナルクライアントからスタートアップ企業まで、幅広く取り扱っている点が特徴です。
金融業界では投資銀行やアセットマネジメントなど、ハイクラス層の転職に強みがあります。
「両面型」のサポート体制を採用しており、キャリアアドバイザーが企業側とも直接つながっています。
そのため、採用状況の詳細や選考後のフィードバックを受け取れるのも魅力です。
また、ASSIGNはキャリア相談では十分な時間を確保し、転職者一人ひとりの将来を丁寧にヒアリングします。
明確なキャリアプランが決まっていない場合でも、方向性を見つけるサポートをしてくれるでしょう。
\20代・30代のハイエンドに特化/
公式サイト:https://assign-inc.com/agent/
概要 | |
---|---|
サービス名 | ASSIGN |
運営会社 | 株式会社アサイン |
ハイクラス向けの求人数 | 非公開 |
対応地域 | 非公開 |
公式サイト | https://assign-inc.com/agent/ |
エンワールド


- 外資系企業の求人に特化
- 「トータル・タレント・エンゲージメント」のアプローチ法を採用
- 契約社員、派遣社員の求人紹介も可能
エンワールドは、外資系企業へのハイクラス転職に特化した転職エージェントです。
金融業界の求人数自体は多くないものの、高年収・好待遇の求人が豊富な点が大きな魅力です。
外資系の投資銀行など、グローバルな環境を目指す人にも向いています。
サポート体制には「トータル・タレント・エンゲージメント」という独自のアプローチを採用しています。
求職者の長期的なキャリア形成を支援しつつ、人材確保に課題を抱える企業にも的確なソリューションを提供しています。
さらに、正社員雇用に限定しない「コントラクト・プロフェッショナルズ」というサービスも展開している点が特徴です。
契約社員やプロジェクトベースでの働き方を希望する人も、理想の求人に出会える可能性があります。
\外資系・年収1,000万円以上の求人が多数/
公式サイト:https://www.enworld.com/
概要 | |
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サービス名 | エンワールド |
運営会社 | エンワールド・ジャパン株式会社 |
ハイクラス向けの求人数 | 1000件以上 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://www.enworld.com/ |
コトラ


- 金融・コンサル業界に特化
- コトラ独自の情報を教えてもらえる
- 非公開求人が豊富
コトラは、金融・コンサル業界に特化したハイクラス向けの転職エージェントです。
業界に精通しているからこそ、金融業界で培ったスキルや資格を活かせる求人を多数紹介してもらえるでしょう。
金融業界出身のコンサルタントが在籍しており、業界の最新トレンドや転職市場の傾向など、専門性の高い情報を提供してくれます。
また、企業との強固なコネクションを活かし、コトラならではの独自情報を得られることも魅力です。
企業理解を深めたうえで選考に臨めるため、ミスマッチのリスクを減らすことができるでしょう。
さらに、非公開求人も豊富に取り扱っており、高収入・好待遇のポジションを希望する人にもおすすめです。
\金融・コンサル業界に特化/
公式サイト:https://www.kotora.jp/
概要 | |
---|---|
サービス名 | コトラ |
運営会社 | 株式会社コトラ |
ハイクラス向けの求人数 | 30,461件 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
金融業界からの転職の際によくある質問一覧
最後に、金融業界からの転職の際によくある質問を紹介します。
気になる質問がある人は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
銀行員におすすめの転職先は?
高いスキルや強いメンタルを備えた銀行員は、さまざまな職種で高く評価される可能性があります。
なかでも、本記事で紹介した保険業界やコンサル業界などは、銀行で培った経験やスキルを活かしやすく転職先としておすすめです。
また、保有している資格によって適した業界が異なります。
資格を活かしたい人は、下記の表を参考に、自分の資格がどの業種で活かせるかを確認してみましょう。
資格名 | 資格を活かせる転職先 |
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ファイナンシャルプランナー(FP) | 銀行、証券会社、生命保険会社など |
証券外務員 | 銀行、証券会社など |
日商簿記 | 経理事務、会計事務所、税理士事務所など |
なお、どの転職先が適しているかは、個人の強みや性格によっても異なります。



自分の適性や希望に合った業界や職種を見極めることが、転職の成功につながります。
銀行員として働きながら転職活動はできる?
銀行員は、業務が多岐にわたるうえに厳しいノルマを課せられるなど、多忙を極める職種です。
転職を成功させるには、求人検索だけでなく、自己分析・企業研究・選考対策など、さまざまな準備が必要になります。
そのため、ひとりで行なう場合は、仕事と転職活動の両立が厳しいかもしれません。
そんなときに心強い味方となるのが転職エージェントです。
求人紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策など、転職活動全体をサポートしてくれます。



効率的に転職活動を進めたい人や、働きながら無理なく転職を目指したい人には、転職エージェントの活用を強くおすすめします。
金融業界から転職する際の注意点とは?
特に銀行では、安定した年収と充実した福利厚生が魅力とされる職場が多く存在します。
そのため、異業種や他業界へ転職する場合、年収の減少リスクや待遇面でのギャップを感じる可能性があります。
特に銀行勤務では福利厚生が手厚いケースが多いため、転職先で制度の違いに不満を抱くことも考えられます。



こうした後悔を避けるためには、企業調査を徹底し、年収や福利厚生などの待遇面に納得したうえで意思決定を行うことが重要です。
金融業界のどんなスキルや資格が転職に活かせる?
金融業界出身者が転職で活かせるスキルとして、まず挙げられるのが「財務・経理の知識」です。
こうした知識やスキルは、金融業界に限らず幅広い業界で求められており、特に法人営業や経営企画などの業務で重宝されます。
また、銀行では接客や営業の場面で、真面目で信頼感のある対応を求められてきたことでしょう。
転職活動においても「誠実さ」や「ルールを遵守する姿勢」は、大きなアピールポイントです。
さらに、融資や商品の提案などで培った、コミュニケーションスキルや交渉スキルなども大きな武器となります。
まとめ|金融業界からの理想の転職先を見つけたいなら転職のプロに相談しよう!
金融業界から転職を目指すなら、これまでに培ったスキルや経験を活かせる業界や職種を選ぶことを検討しましょう。
本記事で紹介した保険業界・コンサル業界・IT企業などは、金融業界出身者の強みを発揮しやすい転職先としておすすめです。
中途採用では転職理由を聞かれるのが一般的なため、自分の意思を明確に伝えられるよう事前に準備しておきましょう。
迷った際には「金融業界でよくある転職理由」もぜひ参考にしてください。
転職を成功させるには、自己分析・企業研究・選考対策が欠かせません。
「仕事を続けながら転職活動をしたい」「効率的に転職活動を進めたい」なら、転職エージェントを活用しましょう。
自己分析や企業選び、書類作成、面接対策など、時間と労力がかかる転職活動をプロのサポートでスムーズに進められます。
どのサービスを利用すべきか迷ったときは、本記事で紹介したエージェントから検討してみてください。



また、希望に合った求人が見つからない場合は、複数のエージェントを併用することで選択肢が広がります。
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