EYストラテジー・アンド・コンサルティングに転職するには？中途採用の難易度や年収レンジを解説

企業情報カード
企業名	EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
業界	コンサルティング、シンクタンク
本社所在地	東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
設立	2020年10月
従業員数	4,310人（2025年7月1日時点）
平均年収	911万円
中途採用比率	TMTセクターは9割以上が中途入社社員
平均残業時間	月44.5時間
有給取得率	60.3%
3年後定着率	非公開

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、イギリスに本拠を置くErnst & Young（アーンスト・アンド・ヤング）のグループ企業です。

企業の変革を戦略面・デジタル面でサポートし、コンサルティングに加えてIT技術も提供しています。

OpenWorkの総合評価スコアは4.09で上位にランクインしており、コンサルティング業界でも高評価です。

本記事では、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度や選考対策のポイント、第二新卒の転職難易度、おすすめの転職エージェントを紹介します。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングはどんな会社？

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、世界4大会計事務所の一つであるErnst & Youngのグループ企業として、日本国内で経営コンサルティングサービスを提供しています。

主な事業領域は、ビジネスコンサルティング、テクノロジーコンサルティング、戦略コンサルティング、M&Aフィナンシャルアドバイザリーの4つです。

TMTセクター（テクノロジー・メディア・通信業界）では、9割以上が中途入社社員で構成されており、多様な業界出身者がそれぞれの知見を持ち寄る文化が根付いています。

プロジェクトごとに最適なチームを組成し、クライアントの経営課題やニーズに応じた柔軟なサービスを展開しています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職難易度は？中途採用で受かるのは厳しい？

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度は、非常に高いレベルです。

まず、OpenWorkの総合評価4.09という数字は、全登録企業の上位1%に入る高スコアです。

そのため、優秀な人材が集まりやすく、選考での競争率も自然と高くなります。

次に、マネージャー以上のポジションでは「コンサルティングファームにおける5年以上の経験」が必須要件に含まれるなど、高度な専門スキルが求められます。

論理的思考力やコミュニケーション能力を活かした職務経験に加え、ビジネスレベル以上の日本語能力も必須です。

さらに、平均年収911万円という待遇の良さも、多くの転職希望者を惹きつける要因となっており、結果として転職難易度を押し上げています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの第二新卒における転職難易度は？

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは第二新卒の採用を積極的に行っています。

新卒・第二新卒向けの教育プログラムとして、ビジネスコンサルティングの基礎に加え、各種育成・研修プログラム、EY Tech MBAなどの資格支援が用意されています。

そのため、未経験からでもコンサルタントとして成長できる環境です。

第二新卒の募集要項によると、必須要件は「大学卒業後3年未満」「転職回数1回まで」といった基本的な条件が設けられています。

さらに、EYSC指定の採用選考に参加可能な人、指定の資格を2つ以上保有していることなどが明記されていました。

保有していない資格は、入社後2ヶ月半の新人研修期間中にすべての取得が求められています。

そのため、第二新卒であっても「吸収力が高く、成長への意欲がある人材」であることが重視され、難易度は決して低くないといえるでしょう。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用（キャリア採用）における選考フロー・倍率

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用における選考フローは、一般的なコンサルティングファームと同様の流れで進みます。

ただし、具体的な倍率に関する公式データは公開されていません。

それでも、OpenWorkのスコアや平均年収の高さから、応募者数は多く、競争率は高いと推測されます。

選考プロセスは応募するポジションや職種によって異なる場合がありますが、基本的には上記の流れで進みます。

コンサルティング業界の選考では、論理的思考力や問題解決能力を見極めるための面接が重視される傾向があります。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの選考対策・受かるためのポイント

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの選考を突破するには、しっかりとした事前準備が不可欠です。

ここでは、選考を有利に進めるための3つのポイントを解説します。

企業研究を徹底する

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの選考では、企業理解の深さが評価されます。

単に「大手コンサルティングファームだから」という理由ではなく、EYならではの強みや事業内容を理解し、自分のキャリアビジョンとどう結びつくかを明確に説明できることが重要です。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、ビジネスコンサルティング、テクノロジーコンサルティング、戦略コンサルティング、M&Aフィナンシャルアドバイザリーの4つの主要サービスラインを持っています。

それぞれのサービスラインがどのようなクライアントに対してどんな価値を提供しているのか、具体的なプロジェクト事例や実績を把握しておきましょう。

公式サイトや採用ページ、ニュースリリースなどを通じて、最新の情報を把握できます。

また、OpenWorkなどの口コミサイトで実際に働いている社員の声を確認し、企業文化や働き方についても理解を深めることもポイントです。

履歴書・職務経歴書を作り込む

書類選考では、これまでの経験やスキルがEYの求める人材像に合致しているかが判断されます。

特にコンサルティング業界では、論理的思考力やプロジェクトマネジメント経験が重視されるため、伝わる内容に仕上げることを意識しましょう。

曖昧な表現は避け、「○○というプロジェクトで△△の成果を上げた」といった具体的な実績を記載することが重要です。

また、EYの事業内容や求める人材像を理解した上で、自分の経験がどう活かせるかをアピールしましょう。

面接の回答を準備する

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの面接では、志望動機や自己PRに加え、論理的思考力やコミュニケーション能力を見極める質問が出されます。

そのため、よく聞かれる質問に対する回答を事前に準備し、論理的に説明できるよう練習しておくことが大切です。

特に志望動機では「なぜコンサルティング業界なのか」「なぜEYなのか」という2段階の問いに明確に答えられる必要があります。

マネージャー以上のポジションではプロジェクトマネジメント経験が必須要件に含まれるため、具体的なエピソードを用意しておくことが重要です。

たとえば「○○というプロジェクトで、△△という課題に対し、□□というアプローチで解決した」といったストーリーを準備しましょう。

また、英語力についても歓迎要件に含まれているため、ビジネスレベルの英語力がある場合は積極的にアピールすることをおすすめします。

面接では、これまでの経験をどうEYで活かせるか、そしてEYでどのようなキャリアを築きたいかを明確に伝えられるよう準備しておきましょう。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職に向いている人の特徴

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職を成功させるには、企業が求める人材像に合致していることが重要です。

ここでは、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職に向いている人の特徴を5つ紹介します。

コンサルティング業界出身の人

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、特にマネージャー以上のポジションにおいて「コンサルティングファームにおける5年以上の経験」が必須要件とされています。

そのため、他のコンサルティングファームで実務経験を積んだ人材は、即戦力として高く評価されます。

TMTセクターでは9割以上が中途入社社員で構成されており、多様な業界出身者がそれぞれの知見を持ち寄ることが重視されている環境です。

そのため、コンサルティング業界での経験がある人は特に有利といえるでしょう。

どこの会社でも通用するスキルを持っている人

EYストラテジー・アンド・コンサルティングが求めるのは、論理的思考力やコミュニケーション能力といった、どこの会社でも通用するスキルを持った人材です。

これらは職種や業界を問わず活かせる「ポータブルスキル」であり、コンサルタントとして多様なクライアントに価値を提供するために不可欠な能力といえます。

特に、組織の枠を超えて関係者を巻き込む推進力がある人はキャリア採用情報の歓迎要件に含まれており、プロジェクトを円滑に進める力が重視されています。

過去の職務経験において、複雑な課題を論理的に整理し、関係者と協力しながら解決した実績があれば、強いアピールポイントになるでしょう。

【20代・第二新卒】吸収力が高い人

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは第二新卒の採用も積極的に行っており、新卒・第二新卒向けの教育プログラムが充実しています。

ビジネスコンサルティングの基礎に加え、各種育成・研修プログラム、EY Tech MBAなどの資格支援が用意されており、未経験からでもコンサルタントとして成長できる環境です。

第二新卒採用ページには「成長への階段を駆け上るという体験が可能」という記載にあり、吸収力が高く、新しい知識やスキルを積極的に学ぶ姿勢がある人材が求められていることが窺えます。

年収を上げたい人

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの平均年収は911万円で、コンサルティング・シンクタンク業界の平均859万円を52万円上回っています。

年齢	推定年収	推定範囲
25歳	623万円	457万円〜849万円
30歳	839万円	616万円〜1,144万円
35歳	1,037万円	761万円〜1,414万円
40歳	1,178万円	865万円〜1,606万円
45歳	1,242万円	912万円〜1,693万円
50歳	1,238万円	908万円〜1,687万円

特に20代後半から30代前半にかけて、大きく年収が伸びることがわかりました。

職種別で見ても、マネージャー職は平均1,263万円、CS職は1,295万円と、1,000万円を超える高水準の年収が期待できます。

また、給与構成は基本給が74%を占めており、残業代や賞与に過度に依存しない安定した給与体系となっています。

年収アップを目指して転職を検討している人にとって、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは有力な選択肢です。

中途でEYストラテジー・アンド・コンサルティングに転職した場合の年収は？

EYストラテジー・アンド・コンサルティングに中途で転職した場合、年収は職種や経験年数によって大きく異なります。

OpenWorkのデータによると、回答者の平均年収は911万円（年収範囲：450万円〜2,700万円）、平均年齢は32歳となっています。

職種別の年収は以下の表を参考にしてください。

職種	平均年収	年収範囲
コンサルタント	897万円	450万円〜2,700万円
マネージャー	1,263万円	875万円〜1,800万円
シニア	964万円	700万円〜1,350万円
CS	1,295万円	900万円〜1,500万円
アドバイザリー	744万円	650万円〜850万円

年齢別で見ると、25歳で約623万円、30歳で約839万円、35歳で約1,037万円と、年齢とともに着実に年収が上がる傾向が見られます。

特に25歳から30歳にかけての伸びが大きく、216万円の増加が見込まれるため、若手のうちから高い年収を実現できる環境です。

なお、給与構成は基本給が74%、残業代が11%、賞与が13%、その他が2%となっており、基本給の比重が高い安定した給与体系です。

【中途採用】EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職におすすめの転職エージェント

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職を成功させるには、コンサルティング業界に強い転職エージェントの活用が欠かせません。

ここでは、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職におすすめの転職エージェントを2つ紹介します。

JACリクルートメント｜30代・ミドルの転職に強い

JACリクルートメントは、30代・ミドル層のハイクラス転職に強い転職エージェントです。

コンサルティング業界の求人を多数保有しており、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職実績も豊富です。

特に、マネージャー以上のポジションや、年収800万円以上のハイクラス求人に強みを持っており、キャリアアップを目指す30代・40代の人に適しています。

また、コンサルタントの業界知識が深く、選考対策や年収交渉のサポートも充実しているため、EYSCへの転職を有利に進められるでしょう。

ASSIGN｜20代で年収を上げたい人向けの転職エージェント

ASSIGNは、20代〜30代前半のハイエンド層に特化した転職エージェントです。

コンサルティング業界への転職支援に強みを持ち、EYストラテジー・アンド・コンサルティングをはじめとする大手コンサルティングファームへの転職実績が豊富です。

特に、若手のうちから年収アップを実現したい人や、コンサルティング業界でキャリアを築きたい人に適しています。

丁寧なカウンセリングを通じて、一人ひとりのキャリアの可能性を広げるサポートを提供しており、長期的なキャリア形成を見据えた転職活動が可能です。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職元・転職先

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職元や、EYから次のキャリアステップとして選ばれる転職先について、具体的なデータは公開されていません。

しかし、TMTセクターでは9割以上が中途入社社員で構成されており、多様な業界出身者が集まっていることから、転職元の傾向をある程度推測することができます。

特にマネージャー以上のポジションでは「コンサルティングファームにおける5年以上の経験」が必須要件とされているため、他のコンサルティングファームからの転職者が多いと考えられます。

EYで培った専門性やプロジェクトマネジメント経験は、他のコンサルティングファームはもちろん、事業会社の経営企画やスタートアップの経営幹部としても高く評価されるでしょう。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングはやばい？仕事がきつい？転職すると後悔する？

「EYストラテジー・アンド・コンサルティングはやばい」「仕事がきつい」といった声を耳にすることがあるかもしれません。

しかし、OpenWorkのデータを見ると、客観的な労働環境は以下の通りです。

項目	数値
残業時間（月間）	44.5時間
有給休暇消化率	60.3%
風通しの良さ	4.2
法令順守意識	4.0
社員の士気	3.9

月間残業時間は44.5時間と、コンサルティング業界の中では標準的な水準です。

有給休暇消化率も60.3%と、取得しやすい環境が整っているといえるでしょう。

コンサルティング業界特有の働き方に慣れている人や、成長意欲が高い人にとっては、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは理想的な環境といえます。

一方で、プロジェクトによっては繁忙期があることや、高い成果が求められることは事実です。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用大学は？

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒採用における採用大学ランキングを見ると、難関大学出身者が多いことがわかります。

2025年の企業ごとの大学別就職者数によると、以下のような結果となっています。

順位	大学名	就職者数
1位	慶應義塾大学	72人
2位	早稲田大学	46人
3位	東京大学	36人
4位	一橋大学	20人
5位	大阪大学	10人
6位	京都大学	8人
7位	筑波大学	7人
7位	名古屋大学	7人
9位	九州大学	6人
9位	上智大学	6人

慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学といった難関私立・国立大学が上位を占めており、高い学歴が求められる傾向が見て取れます。

また、一橋大学、大阪大学、京都大学といった旧帝大レベルの国立大学や、九州大学、筑波大学、名古屋大学といった地方の有力国立大学からの採用も多く見られました。

その他にも、東北大学、東京科学大学、横浜国立大学、青山学院大学、明治大学、中央大学、東京理科大学などからの採用実績があります。

ただし、中途採用においては、学歴よりも実務経験やスキルが重視されるため、新卒採用ほど学歴が影響するわけではありません。

それでも、論理的思考力やビジネスレベルの日本語能力といった基礎的な能力は求められるでしょう。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用・転職難易度まとめ

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度は、非常に高いといえます。

OpenWorkの総合評価スコア4.09は上位にランクインしており、平均年収911万円は業界平均を52万円上回っています。

また、採用大学ランキングでは慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学といった難関大学が上位を占めており、高い学歴を持つ人材が集まる環境です。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、高い年収水準や多様なプロジェクト経験を積める環境など、キャリアアップを目指す人にとって魅力的な企業です。

一方で、転職難易度が高いため、しっかりとした準備と戦略が必要になります。