AKKODiSコンサルティング株式会社の平均年収は463万円！評価制度・福利厚生・キャリアパスを解説

AKKODiSコンサルティング株式会社は、世界最大級の人材サービス企業であるAdecco Groupの一員であり、IT・エンジニアリング・研究開発分野に特化した人材・ソリューションサービスを提供する企業です。

ITや情報システム、AI、IoT、ロボティクスなどの先端技術領域において、エンジニア派遣、受託開発、技術コンサルティング、教育研修などの事業を展開しています。

本記事では、AKKODiSコンサルティングの平均年収や年代別・役職別の年収、中途採用の難易度などを解説します。

本記事の要点はこちら

AKKODiSコンサルティングの平均年収は463万円

AKKODiSコンサルティングの平均年収は463万円で、年収範囲は240万円から1,150万円となっています。

職種別の年収は、以下のとおりです。

手取り月収や同業他社との比較を通じて、AKKODiSコンサルティングの年収水準の位置づけを確認していきましょう。

AKKODiSコンサルティングの平均手取り年収・月収

AKKODiSコンサルティングの平均年収463万円から税金や社会保険料を差し引くと、手取りの年収は約366万円、手取りの月収は約30万円です。

AKKODiSコンサルティングに転職した場合の参考にしてみてください。

手取り計算ツール

額面月収39万円の手取り額や生活レベルは以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

AKKODiSコンサルティングと他社の年収を比較

AKKODiSコンサルティングと同業他社の年収を比較すると、人材サービス業界の中では標準的な水準にあることが分かります。

企業名	平均年収	参照
AKKODiSコンサルティング	463万円	OpenWork
テクノプロ	635万円	2024年有価証券報告書
メイテック	529万円	OpenWork
ジャパニアス	413万円	2024年有価証券報告書
アウトソーシングテクノロジー	357万円	OpenWork

AKKODiSコンサルティングは、ITエンジニア派遣や技術コンサルティングを行う常用型の人材サービス企業であり、給与水準は業界全体と比較して中間的な位置にあります。

同社の給与体系では、職能レベルと案件単価によってグレードが決まり、成果やスキルが給与に反映される仕組みが採用されています。

実際の口コミでも以下の声があり、自身の市場価値を把握しやすい透明性の高い給与制度が特徴です。

自身の職能レベルと、案件の単価で給与のグレードが決まる。職能レベル毎に適正単価というものがあり、案件の受注の際には自身の職能レベルの単価をベースに案件の単価が決まる印象。

引用：OpenWork｜年収・給与精度｜システムエンジニア、在籍5〜10年、現職、中途採用、男性

技術者に対して時間単価が明確化されているため、自身がいくらの価値があるのかはわかりやすくて良い。自分がいくら稼いでおり、そのうちの給料がどのぐらいの割合となっているのかがわかる。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜テックコンサルタント、在籍5〜10年、現職、中途入社、男性

他社と比較すると、AKKODiSは「実力主義・単価連動型」の報酬設計が浸透しており、キャリア初期から年収アップのチャンスがある環境とも言えるでしょう。

AKKODiSコンサルティングにおける給与体系｜年代別・役職別の年収は？

AKKODiSコンサルティングの給与体系は、職能レベルと派遣単価を組み合わせた独自のシステムが採用されています。

年代別・役職別の年収構造や、残業代・賞与・各種手当の詳細について解説します。

役職別の年収

AKKODiSコンサルティングでは、L1からL5までの職能レベル制度が導入されており、それぞれが3段階に細分化された全15段階の評価体系となっています。

口コミによると、職能レベルの内容は概ね以下のとおりです。

職能レベルと案件単価を掛け合わせたポイント制で年収が決定される仕組みです。

役職（例：チームリーダー、マネージャーなど）別の具体的な平均年収データは公開されていませんが、AKKODiSが提示するモデル賃金から、おおよその水準を把握することができます。

年齢	平均年収
27歳メンバー	510万円
29歳リーダー	660万円
35歳マネージャー	890万円
35歳メンバー	1,070万円
45歳	606万円
50歳	645万円

経験や成果に応じて着実な年収アップが見込める環境が整っており、実力を公平かつ透明性のある制度で評価しています。

年代別の年収

年齢	平均年収	推定範囲
25歳	361万円	277万円〜471万円
30歳	438万円	336万円〜572万円
35歳	503万円	386万円〜656万円
40歳	559万円	428万円〜728万円

年代別の年収推移を見ると、20代後半から30代前半にかけて年収400万円台に到達し、35歳で500万円の大台を突破します。

40代以降は着実に年収が上昇し、45歳で600万円超、50歳で645万円という水準です。

ただし、実際の年収は派遣先の単価や職能レベルによって大きく左右されるため、同年代でも年収に幅があることが特徴です。

残業代

AKKODiSコンサルティングでは、残業代は全額支給される制度です。

職位により固定残業、または完全実績支給の場合があり、管理監督者相当職の場合は対象外となります。

ただし、派遣先によって労働環境が大きく異なるため、現場次第で残業時間にばらつきがあるのが実情です。

職能評価の文章作成などの自社業務については、業務時間外に実施するケースもあり、実質的な作業時間との乖離を指摘する声も見られます。

賞与（ボーナス）

AKKODiSコンサルティングの賞与は年2回（9月と3月）支給され、基本的には月給の1.5か月分程度が基準となっています。

しかし、近年は業績悪化の影響により、賞与カットが続いている状況です。

口コミでは、以下のような声も見られます。

賞与に関しても1〜1.5か月程度しかもらえず、もらえるだけありがたいというような風潮であった。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜インフラエンジニア、在籍3年未満、退社済み、中途入社、女性

2023年のボーナスがカットされる。2024年のボーナスも満額出ないらしい。業績が非常に悪いらしくCMもストップしている。

引用：OpenWork｜退職検討理由｜ネットワークエンジニア、在籍3年未満、現職、中途入社、男性

賞与の評価は社員の職務能力で判定され、ITSSをもとにコンサルタントが独自に作成した基準に従い評価されます。

初任給

AKKODiSコンサルティングの初任給は、公式サイトで公開されていました。

テックコンサルタント（エンジニア）：236,000円

営業：248,000円

コンサルタント：270,000円

引用：採用情報

初任給の金額は、学歴や新卒、既卒を問わず一律です。

各種手当

AKKODiSコンサルティングの各種手当は、以下のとおりです。

資格取得については、業務に役立つ150資格について取得費用の補助制度があり、難関資格やTOEICの点数によっては毎月一定額の手当が支給されるとのことです。

その他にもライフイベントに合わせた特別有給休暇やリフレッシュ施設を特別価格で利用可能など、福利厚生が充実しています。

男女の年収差

AKKODiSコンサルティングでは、男女による年収差は基本的にないとする口コミが多数見られます。

女性にとって働きやすい会社だと思います。エンジニア派遣会社のため男性が多い傾向ですが、性別問わずに能力、結果で評価する会社です。

引用：OpenWork｜女性の働きやすさ｜エンジニア職、在籍3〜5年。退社済み、新卒入社、男性

「女性にとって働きやすい会社だと思います。エンジニア派遣会社のため男性が多い傾向ですが、性別問わずに能力、結果で評価する会社です。女性の働きやすさ｜エンジニア職、在籍3〜5年。退社済み、新卒入社、男性」

外資系企業としてダイバーシティを重視しており、能力と結果による公平な評価が行われている環境です。

AKKODiSコンサルティングの働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

AKKODiSコンサルティングの働き方について、残業時間や離職率、福利厚生の充実度を詳しく見ていきましょう。

ITエンジニア派遣業界の特性を踏まえながら、実際の労働環境やキャリア形成の機会について解説します。

残業時間

項目	時間・割合
月間残業時間	17.0時間
有給休暇消化率	77.5%
月平均所定外労働時間	14.3時間

AKKODiSコンサルティングの月間残業時間は17.0時間と、IT業界の中では比較的少ないです。

有給休暇消化率も77.5%と高く、ワークライフバランスを重視した働き方ができる環境が整っています。

法令遵守意識が高く、適切な労働時間管理が行われている職場環境といえるでしょう。

離職率・平均勤続年数

AKKODiSコンサルティングの新卒採用者の離職状況は、以下のとおりです。

年度	採用者数	離職者数
2023年度	223人	6人
2022年度	253人	34人
2021年度	284人	16人

離職率は年度によって変動がありますが、いずれも定着率は85%以上と比較的高い水準を維持しています。

定着率の高さから、平均勤続年数も一定程度長いと考えられるでしょう。

ただし、派遣業務の特性上、キャリアの方向性が派遣先に左右されやすい点が、長期勤続の課題として挙げられます。

福利厚生

項目	内容
研修制度	・自社トレーニングセンター ・未経験者向けに入社後2か月間の基礎研修プログラム
自己啓発	・約170種類の資格に対し、最大60万円の報奨金を支給（合格時） ・該当資格には月額最大10万円の資格手当を支給
働きやすさ	・年間休日は124日（2025年度予定） ・有給休暇取得率は86.7%（2024年実績） ・結婚・出産・ドナー休暇・妊活支援など特別有給休暇制度あり ・平均残業時間17.0時間／月とワークライフバランスにも配慮
育児・介護	・産休・育休取得率100%／復職率91.4%（2024年実績） ・育児時短勤務は子どもが小学校に上がるまで可能 ・男性社員の育休取得実績もあり、男女問わず働きやすい環境
健康支援	・健康診断の受診率99%、35歳以上は人間ドック全額補助 ・メンタルケアのため、産業医・保健師・カウンセラーの支援体制あり ・引越し補助（最大22万円） ・企業型確定拠出年金制度 ・通勤手当（最大8万円）
社内制度	・社内表彰制度あり（最優秀賞は100万円） ・50以上の社内サークル活動を支援 ・経営層と社員の定期的な対話セッションを実施 ・社内SNSなどを通じてオープンな社風が根付いている

AKKODiSコンサルティングの福利厚生は、スキルの成長とライフステージへの対応の両立が図れる内容となっています。

特に、資格取得支援の充実度や育休取得実績の高さ、透明性のある研修制度は、長期的なキャリア形成を考えるエンジニア・コンサル志望者にとって大きな魅力と言えるでしょう。

キャリアパス

AKKODiSコンサルティングでは、L1からL5までの職能レベル制度を通じて、キャリアパスが設定されています。

社員の口コミには以下の声が見られました。

派遣先は豊富なのでやる気のある人は難易度の高い案件もあり、挑戦していく環境は用意されていると思う。

引用：OpenWork｜働きがい・成長｜セキュリティエンジニア、在籍5〜10年、現職、中途入社、男性

現場リーダークラス、チームリーダークラスに関しては、比較的簡単になることができる。メンバークラスの人間が多く、リーダークラスの人材については常に人手不足のため、1年程度で昇格する事例も珍しくはない。

引用：OpenWork｜働きがい・成長｜サーバーエンジニア、在籍3〜5年、現職、中途入社、男性

現場での経験を通じたキャリア形成が重視されており、一定の裁量と挑戦機会が与えられる環境がある一方で、成長支援の制度は自己主導で活用する必要があります。

AKKODiSコンサルティングはどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

AKKODiSコンサルティングの企業概要と事業内容、年収が高い理由について詳しく見ていきましょう。

Adecco Groupの一員として、ITエンジニア・研究開発に特化した人材サービスを展開する企業の特徴を解説します。

主な事業・サービス内容

項目	内容
社名	AKKODiSコンサルティング株式会社
所在地	東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー3F
資本金	10億6,300万円
売上高	766億7,300万円（2024年度）
従業員数	9,367 名（2025年1月1日時点）

AKKODiSコンサルティングは、世界最大級の人材サービス企業であるAdecco GroupのITエンジニア・研究開発に特化した人材サービス企業です。

主にIT・情報システム分野に向けて、エンジニア派遣やコンサルティング事業を展開しており、デジタルとエンジニアリングを融合させたソリューションを世界30か国で提供しています。

現在は、Microsoft Power Platform関連のクラウドコンサルタントや、AWS・Azure・GCPなどのクラウドインフラエンジニアの需要が高まっており、これらの分野での人材派遣・コンサルティングサービスに注力しています。

年収が高い理由

AKKODiSコンサルティングの年収が比較的高い水準にある理由は、いくつかの要因が挙げられます。

まず、透明性の高い給与体系が採用されており、技術者の時間単価が明確化されているため、自身の市場価値に応じた適切な報酬を受け取ることができます。

外資系企業としてのグローバルな視点と、Adecco Groupという世界最大級の人材サービス企業の一員として、高単価案件を獲得しやすい環境にあることも要因の一つです。

今後の展望

AKKODiSコンサルティングは、従来のSES中心のビジネスモデルから脱却し、コンサルティング型のソリューション企業への転換を進めています。

AIやクラウド、データ分析といった先端技術を活用し、顧客の課題解決に貢献する「AIトランスフォーメーション（AIX）」を掲げ、事業の高度化を図っています。

Microsoft Power PlatformやAWS、Azureなどの領域に注力し、技術者個人のスキルアップだけでなく、提案力や課題解決力の育成にも力を入れています。

まとめ

AKKODiSコンサルティングの平均年収は463万円で、年収範囲は240万円から1,150万円となっています。

男女による年収差はなく、外資系企業としてダイバーシティを重視した公平な評価が行われている環境です。

AKKODiSコンサルティングは、ITエンジニアとしてのスキルを活かしながら、安定した収入とキャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。