東急カードの平均年収は400〜500万円！昇給・賞与・キャリアパスを徹底紹介

東急カード株式会社は、東急グループ唯一の決済事業を展開するクレジットカード会社です。

東急沿線の顧客をターゲットとし、グループ各社との連携により独自の地位を確立しています。

本記事では、東急カードの平均年収や年代別・役職別の年収や、中途採用の難易度について解説します。

本記事の要点はこちら

東急カードの平均年収は400～500万円程度｜同業他社との比較

東急カードの年収は、OpenWorkの口コミデータから400～500万円程度が相場といえるでしょう。

求人情報では多くの職種で予定年収424万円～567万円で募集されており、実際の待遇と求人条件に大きな乖離がないことが確認できます。

東急カードと他社の年収を比較

ここでは、東急カードとその他のクレジットカード発行会社の平均年収を比較してみましょう。

企業名	平均年収	参照
東急カード	約400～500万円	OpenWork
JALカード	約389万円	OpenWork
ユーシーカード	約514万円	OpenWork
楽天カード	約544万円	OpenWork

東急カードはクレジットカード会社の中でも標準的な年収水準であり、東急グループの安定した基盤を背景に、堅実な経営を行っています。

年収面では楽天カードなどのメガカード会社には劣りますが、ワークライフバランスの良さが特徴的です。

転勤がなく、平均有給取得率89.6％という働きやすい環境が整っているといえるでしょう。

他社と比べれば高くはないと思われる。ただし、グループの中では高い方ではないか、と聞いたことがある。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜管理部門、企画、在籍10～15年、現職、新卒入社、男性

東急カードにおける給与体系｜年代別・役職別の年収は？

東急カードの給与体系は年功序列の傾向が強く、年次に応じて段階的に昇進・昇給する仕組みとなっています。

OpenWorkの口コミによると、基本給は決して高くなく、賞与で年収が上がる構造のようです。

役職別の年収

東急カードの役職別年収については、年功序列的な昇進制度が特徴的です。

OpenWorkの口コミでは、以下の声が見られました。

基本給は決して高くなく、昇給や評価も年功序列のためいきなり上がるということはない。一方で、賞与は比較的もらえるので、そこで年収が上がります。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜総合職、在籍3年未満、退社済み、新卒入社、女性

職位に３年の滞留制限があるため、 （仕事に慣れている）年次の高い社員から高い評価をつけられる傾向がある。もちろん、年次に関わらず昇給をする一部の優秀な社員もいるが、全体でみると年功序列の傾向が強い。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜事務職、在籍3年未満、退社済み、新卒入社、女性

昇格しないと給与の大幅な増額は見込めないため、長期的な視点でのキャリア形成が重要です。

また、親会社からの出向者が絶え間なく来るため、上に行けば行くほど昇格は難しいという構造的な課題もあるようです。

年代別の年収

年代別の詳しいデータは公表されていないため、ここでは職種・経験年数別の年収傾向を詳しく見てみましょう。

職種・経験年数	年収
事務職（3年未満）	350万円
営業系（3〜5年）	400万円
営業（5〜10年）	450万円
管理部門（10〜15年）	500万円

事務職では350万円からスタートし、営業系で400万円程度、経験を積んだ営業職で450万円程度がボリュームゾーンのようです。

口コミでは「他社と比べれば高くはない」という声もありますが、東急グループの安定性を評価する声も多く見られます。

年功序列の色合いが強いため、長期勤続によって着実に年収が上がる仕組みといえるでしょう。

残業代

東急カードの残業代は適切に支給される環境が整っており、サービス残業の心配は少ないといえます。

公式採用情報によると「残業手当」の支給が明記されており、労働基準法に則った適正な支払いが行われています。

OpenWorkのデータでは月間残業時間が平均4.0時間と非常に少ないため、残業代の支給額自体もそれほど高額にはならないのが実情です。

口コミによると「会社全体で残業には非常に厳しく、基本的には残業禁止」という方針が徹底されており、残業が発生した場合も適切に申請・承認される仕組みとなっています。

賞与（ボーナス）

東急カードの賞与は年2回（6月、12月）支給されており、昇給は年1回（4月）となっています。

OpenWorkの口コミによると、「賞与は業績が悪くても最低ボーダーはもらえる印象」とあり、安定性が高いようです。

ただし、口コミでは「基本給は決して高くなく、賞与で年収が上がる」という声もあり、賞与の比重が大きい給与構造といえます。

業績連動の要素もあるものの、東急グループの安定した経営基盤により、大幅な変動リスクは低いでしょう。

安定した賞与支給により、年間を通じて計画的な生活設計が可能です。

賞与は業績連動だが、謎の算定式により多少前後する。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜総合職、在籍3年未満、退社済み、中途入社、男性

各種手当

東急カードの各種手当は充実しており、公式情報によると以下の手当が支給されます。

特に注目すべきは「ライフプラン手当」で、確定拠出年金に使える制度となっています。

このように、将来設計を重視した手当制度が整備されています。

月給のライフプラン手当が占める割合が多いため、ライフプラン手当を確定拠出年金に回すと月給はかなり低くなる。

引用：OpenWork｜年収・給与制度｜総合職、在籍3年未満、現職、新卒入社、女性

男女の年収差

東急カードは、性別による収入差がほとんどなく、良好な環境が整っているようです。

OpenWorkのデータによると、女性労働者の割合は49.6%と半数近くを占めており、女性が活躍しやすい職場といえます。

管理職の女性比率は9.1%となっており、まだ改善の余地はあるものの、女性の活躍推進に取り組んでいます。

育児休業取得率100%（2023年度実績）という実績からも、性別に関係なく働き続けやすい環境が整っているといえるでしょう。

全社的に女性の割合が多く、役職者も女性の方もいる為、昇給や昇格も男性と同等にでき活躍できる環境です。産休育休後に仕事復帰している方も多いので、時短勤務にも理解がある方が多く、その点では大変働きやすいと思います。性別によっての差別は全くないです。回すと月給はかなり低くなる。

引用：OpenWork｜女性の働きやすさ｜総合職、在籍3年未満、退社済み、新卒入社、女性

東急カードの働き方｜残業時間・離職率・福利厚生は？

東急カードは働き方改革に積極的に取り組んでおり、ワークライフバランスの良さが大きな特徴となっています。

平均勤続年数が16年以上と長く、安定した雇用環境が整っているのが特徴です。

残業時間

東急カードの残業時間は業界内でも特に少ないのが特徴です。

OpenWorkのデータによると月間残業時間は平均4.0時間となっており、かなり短い水準です。

基本勤務時間は9:30〜18:00の実働7.5時間となっており、定時での業務終了が基本です。

残業が発生した場合も適切に残業代が支給される環境が整っており、サービス残業の心配はほとんどありません。

このような残業時間の少なさは、プライベートの時間を確保したい方にとって大きなメリットです。

会社全体で残業には非常に厳しく忙しい部署は多少許されるものの、厳しい部署は基本残業禁止。また有給消化率も7割を目標としているため、ホワイト企業といえる。

引用：OpenWork｜組織体制・企業文化｜営業、在籍5～10年、現職、新卒入社、男性

離職率・平均勤続年数

東急カードの雇用安定性は非常に高く、長期勤続者が多いのが特徴です。

公式データによると、正社員平均勤続年数は16年以上となっており、業界内でも長い水準です。

OpenWorkのより詳細なデータでは、男性22年・女性12年という平均勤続年数が示されています。

福利厚生

東急カードの福利厚生は東急グループの強みを活かした充実した内容となっています。

福利厚生項目	内容
休日・休暇	完全週休2日制(土・日)※ただし一部シフト勤務あり 祝日・年末年始・創立記念日 年次有給休暇（半日・時間単位取得可） 保存年次休暇 リフレッシュ休暇 特別休暇 裁判員休暇 介護休暇 子の看護休暇 両立支援休暇 産前・産後休業 介護休業育児休業
育児支援	時短勤務制度 ベビーシッター利用料補助
健康支援	スポーツジム優待 人間ドック 入院補助金 高額療養費補助金制度
その他	東急グループ等会員制リゾート施設利用 持株制度 テーマパーク割引 財形貯蓄 総合福祉団体定期保険 退職金制度 団体保険 共済会通信教育補助 資格試験支援 確定拠出年金制度　など

特に注目すべきは東急グループならではの特典で、東急グループ会員制リゾート施設の利用やテーマパーク割引など、プライベートの充実につながる制度が豊富です。

健康経営にも積極的で、「健康経営推進賞」を5年連続で受賞しており、健康優良企業「銀の認定」・「健康経営優良法人」も取得しています。

このように、生活の質を向上させる福利厚生が充実しています。

キャリアパス

東急カードのキャリアパスは年功序列的な要素が強く、安定的な昇進が期待できる環境です。

口コミによると「部署異動が多いため、様々な部署でクレジットに関する幅広い知識を身につけられる」という特徴があります。

ジョブローテーションによってキャリア開発する仕組みが整っており、多様な業務経験を積めます。

一方で「広く浅くになってしまう恐れがあり、専門性を身につけるには中途半端な感じ」という声もあり、スペシャリスト志向の方には物足りない面もあるようです。

社内での成長は年功序列の為、社内で通用するスキルは年数が経てば得られる。
安定度はあるので、成長というよりも安定を求める方には合っているかもしれません。

引用：OpenWork｜働きがい・成長｜総合職、在籍3年未満、退社済み、新卒入社、女性

東急カードはどんな会社？｜年収が高い理由・今後の展望も解説

東急カードは東急グループ唯一の決済事業を担う企業として、独特のポジションを確立しています。

クレジットカード業界において、鉄道会社系カードという特色ある事業展開を行っています。

主な事業・サービス内容

東急カード株式会社の基本情報と主な事業内容をご紹介します。

項目	内容
会社名	東急カード株式会社
設立	1983年11月
資本金	3億円
従業員数	199名（2025年4月1日現在）
所在地	東京都世田谷区用賀4-10-1 世田谷ビジネススクエアタワー

主な事業内容は、クレジットカードなどの取扱いならびに立替払いに関する業務、金銭貸付、通信販売などに関する業務です。

また、金融商品仲介業や損害保険・生命保険等の代理店業務など、幅広い金融サービスを提供しています。

東急沿線の顧客をターゲットとした地域密着型のサービス展開が特徴で、東急グループとの強固な連携により独自のポジションを確立しています。

年収が高い理由

東急カードの年収水準を支える要因の一つは、東急グループという安定した経営基盤があることです。

口コミには、以下の声があります。

東急沿線の上顧客がターゲットであり、会員数が他社より少ないが、グループとのシナジー効果もあり、ある程度収益の安定は見込める。

引用：OpenWork｜管理部門、企画、在籍10～15年、現職、新卒入社、男性

また、転勤がなく用賀本社での勤務となることで、生活コストの予測がしやすく、実質的な可処分所得の確保につながっています。

今後の展望

東急カードの今後の展望は、親会社である東急グループの長期経営構想と密接に関連しています。

東急グループは2030年までの長期経営構想として「未来に向けた美しい生活環境の創造」を掲げており、この中で決済事業は重要な役割を担うことが期待されます。

特に注目すべきは、渋谷エリア戦略における「エンタテイメントシティSHIBUYA」のさらなる進化です。

また、リテール事業戦略として「新技術導入による新たな顧客体験の提供」が掲げられており、東急カードのデジタル決済サービスの発展につながる可能性があります。

まとめ

東急カードの平均年収は400～500万円程度で、クレジットカード業界では標準的な水準です。

年功序列の色合いが強く、長期勤続により着実に昇進・昇給していく仕組みが特徴的です。

特筆すべきは働き方の良さで、月間残業時間4.0時間、有給取得率89.6%という優れたワークライフバランスを実現しています。

年収面では楽天カードなどのメガカード会社に劣りますが、安定性とワークライフバランスを重視する方には適した企業です。

今後は若年層の取り込みとデジタル化への対応が課題となりますが、東急グループの安定した基盤を背景に、堅実な成長が期待できるでしょう。